「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第7節 福岡-京都】「自分の采配が鋭く選手たちに刺さっていればああいう現象はなかった」/曺貴裁

2023明治安田生命J1リーグ 第7節
2023年4月8日(日)15:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/6,341人
結果:アビスパ福岡 2-1 京都サンガ
得点:[京都]パトリック(56分)、[福岡]ルキアン(78分)、ウェリントン(82分)

◎曺貴裁監督(京都);
Q:試合を振り返って
「お疲れ様でした。昨年は福岡さんに2試合やって勝ち点0。今日も勝点1も積めなかったところで言うと、3回やって同じチームに3回負けてしまうというのは、監督である自分の責任は非常に感じますし、今日、1-0になってから、1-1、最後にコーナーキックでやられた1-2も含めて、もう少し自分の采配が鋭く、選手たちに突き刺さっていれば、ああいう現象はなかったと思うので、長い間やっていますけれど、間違いなく今日はワースト3に入るぐらい自分の采配が悪かったと思います。ただ、それも含めて自分の力だと思うので、いま選手に話しましたけれど、選手は本当に福岡さんの特長を消しながら自分たちの良さを出すというところで言うと、非常に良いゲームをしてくれたと思いますし、昨年ここで何もできなかったというか、そういう時間ではなかったと思います。同時に選手の成長を感じながらいますけれど、それだけに自分の力不足を、嘆いてもしょうがないですけれど、今ひしひしと感じて選手に申し訳ないなと。もちろん来てもらったサポーターや応援してもらえる人に、こういう試合を勝たせられない悲劇のものを見せてしまって、すごく悔しい気持ちがありますけれど、ただ見せた内容については誇れるものがあったと思うので、『勝点0で何言ってんだ』と言われながらも、自分たちは次のガンバ戦に向かっていかなければいけないですし、明日1日、リカバーと練習試合を重ねた後に、この悔しさが最終的にシーズンを通して自分たちの成長に繋がったと言えるような、今言葉を絞って話していますけれど、そういうシーズンにしてかないといけないなと。福岡さんのこのホームで醸し出す雰囲気も含めて、勝てない何かが自分たちにあったというところで言うと、まだまだ勉強不足だなと思いますし、だからこそ、もっともっと成長して上にいけるチームを作りたいなと思います」

Q:今季逆転で敗戦というのが初めてだと思うんですけれど、先ほどおっしゃった1-0になってからの采配、プランというのはどういったものを描いていらっしゃったのでしょうか?
「相手の交代選手の配置とやり方も全部頭に入っていましたけれど、PKを取られてしまった後に、そのまま攻めにいくのか、少し時間を使って安定させるのかというところの采配が、選手が思っていることと、僕が思っていることに少しギャップがあったのかなという感じを結果的にしますけれど、決してそのまま勝点1で終わるために使ったとは自分では思っていません。ただ、そういうものを引き出してしまったのは理由があるにせよ、それは理由にならないと思っているので、先制すれば勝点3が入る、そういった世界も見えていたんですけれど、一歩足りなかったところはどこなのかということにちゃんと向き合って、明日から選手たちと一緒に歩まなければいけないなと思っています。非常に監督の仕事というのは、頑張っているからOK、頑張ってなかったから、でも頑張ったじゃん、頑張ってなくても勝てばいい、全部が間違っていると思うんですけれど、やはり勝たせられない責任というのは、監督がほとんど背負っていると思っているので、自分の中でこの感情を忘れず進まないと、もっともっと成長できないなという気はしています。なんかちょっと答えになっていないですけれどすいません」

Q:アピア(アピアタウィア久)選手が途中で交代で入って、また交代して、布陣も短い間に3バック、4バックと変わりましたけれど、この辺りはどのような考えだったのでしょうか?
「当たり前ですけれど、相手の陣形を見たら、今日、開始からやっていたスタートの陣形が我々を押し込める形であったので、1-1になった後に少しマークする相手をはっきりして臨むことが相手のエネルギーになってしまったところがあったので、決してそれは変わったアピアがどうこうというんじゃなくて、後ろの球出しとかも含めて、彼がその場のピッチにいるよりは、違う選手が立った方が攻撃に行けるなというところでした。ちょっと非情な采配でしたけれど責任はアピアには特にないと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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