「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント YBCルヴァンカップ準決勝#1 福岡-広島】「もっと慌てずに対応しなければいけない」/北島祐二

2022Jリーグ YBCルヴァンカップ 準決勝第1戦
2022年9月21日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/3,367人
結果:アビスパ福岡 2-3 サンフレッチェ広島
得点:[広島]川村拓夢(22分)、塩谷司(49分)、川村拓夢(55分)、[福岡]フアンマ デルガド(72分、90+4分)

◎北島祐二選手(福岡);
Q:今日の試合をどのように振り返っていますか?
「相手の強度や、前からボールをはめに来る、取りに来るスタイルに対して、僕たちがボールを持った時に最後に蹴ることしかできずに、それでも、それを拾えればそれで十分OKなんですけど、跳ね返されて、そのセカンド拾われてという展開で、前半はもう全部そうでした。後半の最後の方になって相手の強度も落ちてからは、自分たちの流れや時間というのがあったと思うんですけど、もっとセカンドを拾うことや、僕のようなスタイルの選手が出たときに、もっと足元でボールを受けてボールを引き出して、チームを落ち着かせるプレーということができれば、また違った展開になったのかなとは思います」

Q:今日の狙いはどういうところにあったのでしょうか?
「相手が前から来るので、前から来たときに背後のスペースが空くというのは分かっていましたから、そこに質の高いボールを送り込んでFWに納めさせて、そこから僕たちミッドフィルダーやサイドバックの選手が追い越していってチャンスを作ろうという狙いでした。けれども、手前に落としてFWに先に触らせるのか、背後に落としてFWとDFの走り合いにさせて勝負するのかというところで、そこキックの質というのは、もっともっと上げないといけないですし、弾かれた時のセカンドボールをもっと拾わなければいけなかったかなと思います」

Q:相手にファールを与えてしまってセットプレーになるということが多かったように思いますが、前からのプレスがはまり切らない時間帯が、前半の途中から多かった印象も受けました。その辺はどう見ていますか?
「ボールを奪いに行った時に、相手は繋ぐのではなくて背後に蹴ってきたんですけれども、最近、僕たちがやっている相手とは違って蹴ってくるというところで、そこでの対応、弾き返す、そのセカンドボールを拾うというところで、弾き返すところもそうですし、セカンドボールも拾えなかったので、そこをもっとプレスバックして、僕たちミッドフィルダーがセカンドボールを拾えていれば、もっと違う展開にはなったのかなと思います」

Q:広島の切り替えの早さ、寄せの早さと厳しさが、前半はうちとはレベルが違って、それで拾えなかったという印象があって、ボールが前に入った時でも、相手の寄せに慌ててしまってボールを失っていたように見えました。
「切り替えに関してはJリーグの中で一番早いチームだと思いますけれど、そこで一つ目のフォワードのプレスを1本のパスで剥がせれば撤退していくと思うので、そこさえ剥がせれば良かったんですけど、そのプレッシャーに慌ててしまってミスをするというのがあったので、相手が来ている中でのパスの質、コントロールの質というのを上げれば、こういう相手にもボールを持てないことはないんじゃないかなと思います」

Q:そこは技術的なところなのか、それとも意識の持ちようなのか、その辺りはいかがですか?
「技術的なところなので練習からやっていくしかないですし、ここまでプレスバックが早いとか、プレッシャーが早いというチームはなかなかないので、そこを最初の段階で感じて対応できればよかったんですけど、そういう対応力、慌てずに対応するということもやっていかないといけないのかなと思います」

Q:それでも、後半にメンバーが変わってから2点取り返して現実的な点差にしたと思います。次に誰が出るのか分かりませんけれど、出ても、出なくてもチームが一体となって準備をしているのがアビスパです。北島選手は次までにどんなことを準備したいと考えていますか?
「いろんな戦術があって、前線に強い速い外国籍選手を並べて放り込んで勝つというのもありますし、それと違って、僕のように下でボールを受けて、動かして、運んで行くという方法もありますが、どちらでもやれるように準備していますし、僕が出た時には、細かい崩しで違いを作れるように練習で取り組みたいと思いますし、フォワードに当ててからの戦術にするのであれば、それに対応できるような思考やメンタルを準備していきたいなと思います」

Q:今日の結果に対してはどう捉えていますか?
「僕が出ていた時は0-3でしたから、メンタル的にはそんなに良くないし、重いというか、個人的には上向きな気持ちにはなれないんですけれど、チームとして考えた時に、この1点差というのは大きいですし、0-3から2-3にしたということは、相手チームの方に焦りがあると思うので、日曜日は本当にチーム全員でやれば可能性は大いにあると思います。あと4日ですけれども全員で準備していきたいなと思います」

Q:今シーズンはルヴァンカップを含めて5試合、結果によっては6試合残っていて、まだ出場のチャンスは残っています。感じている悔しさは公式戦で晴らさないといけません。
「そうですね。残留に向けて勢いをつけたいですし、出番が来た時にもっといいプレーができるように準備していきたいなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ