「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第29節 横浜FM-福岡】「これまでと同様に点数を取るところにフォーカスしていきたい」/長谷部茂利

2022明治安田生命J1リーグ 第29節
2022年9月10日(土)19:03キックオフ
会場:日産スタジアム/17,631人
結果:横浜F・マリノス 1-0 アビスパ福岡
得点:[横浜FM]アンデルソン ロペス(14分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「意識高く、失点を抑えるべく準備していたつもりですが、巧みなプレーにやられてしまいました。10数分で失点してしまっては勝点のところは簡単に取れないなという、非常に難しいゲームでした。ただ、いい場面も何回か作ったので、そこで点数が取れるように選手には継続してやってもらってもらいたいし、うまくいかない、特に攻撃面でうまくいかないところで言うと、自分たちのミス、キックミス、ドリブルミス、トラップミスみたいなことが前節に引き続き散見されたので、今選手たちと確認したのは、1人1回そのミスを減らそうと。11回減らせば自分たちの攻撃がもう少し良くなる場面が出てくるよという話をしてきました。とにかく残り5試合に向けて、点数を取らないと勝点を取ることは難しいので、これまでと同じですが、点数を取るところにフォーカスしていきたいなと思います」

Q:今日は立ち位置を変えて臨まれました。その狙いと、CBの左側にケネディ(三國ケネディエブス)選手を起用されましたが、どのようなことを期待しての起用だったのか、2点について教えてください。
「約30mぐらいですかね、20mから30mを2センターバックで守るのは難しいという判断をしました。横浜さんには、スルーパスだったり、あそこでのコンビネーションプレーだったり、キーパーとディフェンスの間に速いクロスを入れてくるプレーだったり、股抜きのクロス、シュート、パス、そういうプレーがあるだけに、抑えるのは難しいなということで、センターバックを3枚にして、その立ち位置でスタートしました。失点した場面、ああいうふうにやられないように準備してきたつもりです。それが結果として、あの1失点で敗れたというところで言うと、もっともっと練ってこないといけない、できるようにしてこないといけないなというところです。
ケネディに関しては、彼の持っている長所、高さや、足が長くてスピードがあるところ、そういう場面は何回か出していたと思います。セットプレーでの得点も彼の長所なので取れたらいいなとは思っていましたが、そこには至りませんでした。でも、十分に彼らしいプレーも出していました。最後は少しシステムをチェンジしましたし、イエローカードをもらっていたので交代させましたが、悪くて交代したわけではないです」

Q:ミスが目立ったとおっしゃっていましたが、前半はアビスパらしいリズムでやっていたと思いますが、後半は逆になってしまったというか、ほとんど攻撃をすることができませんでした。ミス以外に何か思い当たる要因はありますでしょうか?
「実力不足ですね。もう少し自分たちができること、同じ形ではなくていくつか。みなさんもよく知っているようなレーンだったり、手前と背後だったり、右と左だったり、そういう相手が困るような攻撃、絞られないような攻撃をもう少しできるようにしていかなくてはいけません。長いボールが多いんですけれども、長いボールと短いパス、ドリブルなど、そういうことも織り交ぜて作っているつもりですが、今日は今おっしゃられたように、後半は一辺倒になってしまったところがあったのかなというふうに思います」

Q:追加点を許さなかったというところにフォーカスすると、どういうところが修正できたのかということと、今後に向けて前向きに捉えていい話なのかどうなのか、監督としてどう捉えていらっしゃいますか?
「結果として2失点しなかったというのは前向きに捉えていいと思います。けれども、中2日にも拘わらず、ほとんどメンバーを変えずにきた横浜さんですから、先に1点を取って、このまま推移してチャンスがあれば追加点というところで、それで十分勝てるというふうに踏んでいたと思います。圧力が少し落ちたと思います。横浜さんの攻撃の圧力が少し落ちたのかなというふうに思います。精度はもちろん高いと思いますが、そこは自分たちがうまくいっていたということよりも、少し推進力が落ちたのではないかなと思います。相手の守備のところは相変わらずインテンシティが高くて、連動しているし、非常に良かったと思います。あえて私が言うことではないですが、相手は良かったと思います」

Q:その中で、これまでもおっしゃっていましたが、早い時間帯での失点というところで、もちろん相手の巧みさもありましたが、ちょっと隙ができてしまったというところではいかがでしょうか?
「大事なことは、ボールホルダーに誰が行けたのか、行っていたのか、どこを切れていたのかということだと思います。あの時間帯で少しボールを握られて、ボールに対してファーストディフェンスが少し緩んでいたなと。またワンタッチというか、少ないタッチでボールを斜めに出したりと、守るのは非常に難しいですね。最後のラストパスは、ワンタッチで背後にフリックするようなパスですかね。そして落ち着いてボールを止めてシュートするというフィニッシュのところもそうですけれども、相手褒めざるを得ないというわけではないですけれども非常に相手は良かった、我々はそこを抑えることができなかった、そういうふうに思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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