「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第14節 福岡-横浜FM】「自分たちのスタイルを前面に出すことができたのではないか」/長谷部茂利

2022明治安田生命J1リーグ 第14節
2022年5月21日(土)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/7,162人
結果:アビスパ福岡 1-0 横浜F・マリノス
得点:[福岡]ジョルディ クルークス(58分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「試合は結果として勝ったんですけれども、何が良かったか、自分たちのスタイルを前面に出すことができたんじゃないかなと思います。危ない場面ももちろんありましたけれども、多彩な攻撃をどうにか止めて、前節、スローインから失点をしてしまいましたが、その同じような形でスローインから得点を取れたので、反省はもちろん、それよりももう一つ上の、自分たちができるようにもなったというふうにも捉えていいかなと思います。少しずつですが、攻撃のところを改善して、また勝てるようにしていきたいと思います。今日はディフェンスライン、特にセンターバックの2人非常に良かったと思います」

Q:試合前にもおっしゃっていましたが、マリノスから21年ぶりの勝利ということになりました。それについての感想をお願いできますか?
「過去そういう経緯があったと思います。今日、それを晴らすことができたということで、前向きな出来事だったと思いますし、これからもそういうことがあると思うので、何年ぶりとか、初めてとか、そういうことをこれからも出していけるように、達成できるようにしていきたいなと思います」

Q:非常に素晴らしいゲームだったと思います。マリノスさんも決して悪かったわけではないと思いますが、そういう相手に自分たちの力を出して結果を取ったというところは、単なる勝利というよりも大きなものがあるのかなという感じもしますが、その辺りはいかがでしょうか?
「前半、何度か私のコーチングが行き過ぎたところがありましたが、試合を通して自分たちでプレーを選んでいく、攻守にわたって自分たちがどういうふうにしてボールを取るのか、また攻めていくのかというところを、ここ何試合かの中であまり絵が合ってなかったという試合が終わってからの感想があったんですけども、そういうところが今日は打って変わってというか、合ってるところが非常にあったなと思います。相手のクロスに対して失点しそうな危ない場面、危ないタイミングはコーナーキックも含めて何度もありましたが、そういうところも自分たちの強みというか、それを確認して入れていたし、中でうまく対応できていた、そんなふうに思います」

Q:先ほど21年振りの勝利というお話がありましたが、アビスパは歴史とか、そういうものがかかると、すごく強い印象があります。こういった局面でなぜ力を出せるのか、選手のメンタリティとかチームのメンタリティとかを、どう捉えていらっしゃるのでしょうか?
「土地、人だと思います。私は福岡に住んでまだ2年半ぐらいですけれども、そういう土地だと思います。やってやろうという、そういう空気が非常に強い。またそこに押されて、福岡にゆかりのなかった選手たちも、そこに乗っかってやってやろうという、そういう姿勢が見て取れます。練習からそういうところもありますし、話したりしてもそういうコメントをしているので。『試合に出してください』と、『僕やりますよ』と、『任せてください』というようなことが多々あります」

Q:先ほどのスローインのところのお話なのですが、前節の失点を振り返る中で、『こういうこともできるよ』とか、『こういう作り方もあるんだよ』とか、そういうアプローチがあったということでしょうか?
「そうですね。これまでもそういうことを繰り返していますし、連戦でトレーニングこそなかなかできないんですけれども、映像を振り返ったり、これまでの積み重ねも含めて、今日それがうまくいきました。もちろん際のところで、怪我をしそうなところでヘディングをしたフアンマのパス、最後にワンタッチで決めたシュート、あれも自分たちでチームトレーニングの後に自主練習しているシュートの角度だったりということもあり、そこは実際に彼らの力を証明してくれたというふうに思いますけれども、チームとしてはそういうことをミーティングなり、練習なりで積み上げた一つであると思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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