「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第5節 G大阪-福岡】「勝たせることができなかったことを本当に申し訳なく思う」/片野坂知宏

2022明治安田生命J1リーグ 第5節
2022年3月19日(土)14:03キックオフ
会場: パナソニックスタジアム吹田/ 11,133人
結果:G大阪 2-3 アビスパ福岡
得点:[福岡]ジョルディ クルークス(10分)、田中達也(58分)、オウンゴール(81分)、[G大阪]福田湧矢(82分)、レアンドロ ペレイラ(90+1分)

◎片野坂知宏監督(G大阪);
Q:試合を振り返って
「連休の最初、そしてまたまた我々のホームゲームというところで、何とか勝利をファン、サポーターにプレゼントして、一緒に喜び合いたかったんですが、残念な結果になり、勝たせることができなかったことを本当に申し訳なく思います。今日のゲームに用意してきたことというところは、特に前半はあまりできなかったかなと。立ち上がり、前半の早い時間の失点というところで、とにかく集中して入ろうということを選手たちに口酸っぱくいってきたんですけれども、ああいう失点になって非常に難しいゲームになったと感じています。後半も2失点目、3失点目と本当に気持ちの折れる状態の中、選手は最後まで諦めずに得点を狙い、何とか勝点が取れるゲームをというところで戦ってくれたと思います。1点差に追いついたところは非常に良かったと思います。その姿勢は継続してやっていきたいですけれども、前半の戦い方、そして失点の仕方、そういったところの粘り強さというものは、まだまだ積み上げていかないといけないなと感じています。戦っていく強度の非常に強い福岡さんに対して勝点が取れなかったことは非常に悔しいですし、なんとかこれをまたアウェイですけれどもリベンジできるように、しっかりとまたここから選手とともに積み上げてやっていきたいと思います」

Q:相手の空中戦とカウンターというのは試合前から警戒していたと思いますが、そこで後手を踏んでしまったように見えました。どのような対策をたてられていたのでしょうか?
「福岡さんのストロングだと思いますし、前線に非常にスピーディな選手が福岡さんにはいるので、取られ方だとか、ああいった失点につながったちょっとしたところで変わられる部分をなるべくなくすように、攻撃のところ、動かし方のところも準備はしてきました。空中戦に関しても、福岡さんの前線がフアンマ選手なのか、ルキアン選手なのか、そして山岸選手も空中戦は非常に強さがあるので、そういったところも十分にスカウティングして選手には伝えていました。そういうところで我々がまだまだ福岡さんを上回ることができなかったというところは、空中戦を含めたバトル、また動かし方のところは足らないところだと感じています」

Q:動かし方というところでは相手の速いカウンターを警戒していたのか、攻撃陣が危険なところにボールを入れるとか、侵入するとか、思い切りが足りなかったように思いますが、その辺りは監督はどのように感じていらっしゃいますか?
「選手がどういうふうに今日のゲームを捉えていたのか。ただ今週のトレーニングでは非常に気持ちが入っていましたし、福岡戦に勝ちたいという想いもトレーニングから見せてくれていました。ですからそういう中で私自身の選手へのアプローチの部分とか、そこはまだまだ足りない部分があるのかなと思います。選手のパワーを半減させてしまわないように、選手が思い切ってプレーに集中して力を出せるようにしていかなければいけないのかなというところも、少し反省しています」

Q:今週トライしてきたところでは、奥野選手が最終ラインに落ちて、両SBが高い位置を取るというのは今までになかった形かなと思います。ここは福岡さんの両サイドを押し込むという狙いがあったのでしょうか?
「はい。福岡さんの守備がミラーで3-4-3で来るのか、4-4-2で来るのかというところもあったんですけれども、我々は4バックでスタートした中で、じゃあどういうふうに動かすのか、動かしたときにどういうふうにプレスをかけてくる傾向があるのかというところを分析した中でのポジショニングというところで、少しそういう狙いの中でやりました」

Q:もちろん、宇佐美選手だけのチームではありませんが、こういうプレッシャーのきつい相手に対して宇佐美選手という預けどころがない中で、そこの攻撃の課題というか、仕組みが求められるところかなと思いますが、その辺はいかがでしょうか?
「いない選手は仕方がないことなので、あまり(宇佐美)貴史のことは言いたくないですけれども、もちろん貴史がいたら大きな戦力になると思いますし、1日でも早く復帰してほしいという気持ちはありますけれども、いない中でどういうふうに今日のゲームを勝ちにつなげるゲームにしていくかというところを考えていかないといけないと思います。そこは元気なメンバーで何とかやって、そしてパワーが出るような形で勝つゲームにしていきたいと思います」

Q:先ほど選手のパワーを出してあげられなかったというお話がありました。最初にスタートした形も今までとは違う形のように見えましたが、その辺りがスムーズにいかなかっという意味ですか?
「それもありますね。戦い方として今日のゲームの狙いがあったんですけれども、それが守備にしても、攻撃にしても、少し機能していない感じがあったので、それがシステムのせいなのか、選手の姿勢とか集中力とか、そういう部分なのか、緊張感なのか、メンタル的なものなのか、どちらかなというところで、私自身も今週のトレーニングのところ、試合に送り出すというところ、本当に選手は気持ちをこめてやってくれていましたし、準備をしてくれていたと思うんですけれども、それがなかなか前半から表現できていなかったというところで、要因の中の一つは、そういう戦い方というところと、狙いがはまらなかったというところがあったのかなと思っています」

Q:前節に続いてパワープレーからゴールをこじ開けるというところまではいっていると思いますが、チームとしてパワープレー以外で得点が挙げられていないというところもあると思います。その辺りはどのように感じていらっしゃいますか?
「チャンスを作るのにも、どのように攻撃をするのかというところで選手に提示はしています。その中でどういうふうに選手が感じながらやるのかというところもありますし、もちろん相手の守り方だとか、相手がどういうふうに来るのかというのも一つあるので、準備してきたことがまるっきりはまらないことも、こういうゲームになることもあると思うので、そうなったときに選手が迷わずに得点を狙っていくパワーというものを出せるような形にしていかないといけないかなとも思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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