「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第2節 神戸-福岡】「修正を繰り返して良いチームになってきたい」/前川黛也/山川哲史

2022明治安田生命J1リーグ 第2節
2022年2月26日(土)16:03キックオフ
会場:ノエビアスタジアム神戸/ 19,329人
結果:ヴィッセル神戸 0-0 アビスパ福岡

◎前川黛也選手(神戸);
Q:開幕から3試合目で無失点に抑えられました。今日の守備に関してはどのように評価されていますか?
「相手のストロングはクロスからの高さや、結構、前に前にとくるところなので、押し込まれる時間帯が来るのを予想してディフェンスラインで声を掛け合って、耐えるところであったり、力強く前に押し出していくというところをはっきりできたことが今日の無失点につながったのかなと思っています」

Q:かなり相手が前から厳しく来るティフェンスをしてきましたけれども、それに対しての攻撃ということに関しては、どのようにご覧になっていましたか?
「久しぶりのノエビアスタジアムでピッチ状況に慣れていなかったりとか、新しい選手も入った中でまだまだ少し合わないというところもあったんですけれども、試合の中でゴールに向かう姿勢であったり、惜しいチャンスというものは何度も作れましたから、これからどんどんそこを修正していく作業になると思います。もっともっと良くなっていくと思っています」

Q:沖縄キャンプが中止になったり、いろいろとイレギュラーなプレシーズンだと思いますが、難しい中での調整で3試合の中で出てきていると感じている部分はありますか?
「神戸だけではなくて、どこのチームもそういう状況であって、むしろ神戸はクラブを支えて下さっているスポンサー様や関係者の方々が、イレギュラーなことに対応してくださって他で合宿を設けてくれたり、選手たちはすごく充実したキャンプや練習を送れた中でのスタートだと思っています。むしろコロナの状況で練習ができなかったり、ホテルで隔離されているとか、僕たちよりも状況が難しいクラブはあると思うので、僕たちはどちらかというと、すごく良い状態で入れたなと思っています」

Q:去年はスタートから出ている中で怪我で離脱してしまって、その後ピッチに戻って試合に出られないままにシーズンを終えてしまいました。今シーズンは開幕からピッチに立っているということで、自分の中に期するものがあったのではないかと思います。その想い聞かせていただけますか?
「僕たちのチームにはすごくレベルの高いGKがいる中で、ひとつの怪我でピッチを離れると試合に出られなくなるというのはありますが、そういう競争の中でできているということと、今のところ開幕から出続けられているというのは、自分自身にとって自信になっています。これからもそういうことが起こらないように、コンディションをしっかりと整えて、毎試合、毎試合、詰まったリーグスケジュールの中でプレーできたらなと思っています」

Q:勝てなかったのは残念ですけれども、無失点で終えられたというのは自分を奮い立たせるものになったのかなと思いますが、その辺りはいかがですか?
「そうですね。一方的に攻めた中での無失点ではなく、押し込まれて厳しい時間帯がある中での無失点なので、僕を含めてディフェンス陣の自信にもつながりますし、これからまた難しい試合というものは続くと思うので、また自分たちは0で抑えて、信頼している攻撃陣に点を取ってもらって勝てたらなと思っています」

Q:去年は開幕戦を白星で飾り、勝点を積み上げられる状況になりましたけれども、いまちょっとチームが苦しんでいます。その中でポジティブな要素というのはどこに感じていますか?
「負けた後にどうするかというところでチーム全体が修正や、どう良くしていくかということに日々取り組めているので、そこは去年に引き続き自分たちのチームはいいところだと思っています。これからも、そういう修正やトライ&エラーを繰り返して、いいチームになっていけるように頑張ります」

◎山川哲史選手(神戸);
Q;今季初先発の感想を聞かせてください。
「特に初先発だからといって普段から違うことはなく、チームのために全力で戦おうと思って入りました」

Q:守備の部分で無失点ということと、攻撃で得点を奪えなかったというところで、攻守に関してどのように振り返りますか?
「まだ攻守において課題があるのは明白ですけれども、攻撃面ではクロスのところでチャンスにできなかったり、ビルドアップのところで仲間を助けるようなボール回しができていませんでした。そこはこれからもずっと課題だと思うので、自分の課題だと思ってこれからも練習していきたいと思います」

Q:人の強さ、前からガツガツ来る相手に戦っていたと思います。守備の部分ではいかがですか?
「守備の部分で言うと、相手に対して強く行く、インターセプトする、ヘディングで負けないというところが自分が使われている理由だと思うので、守備の部分でも負けてはいけないですし、まだまだ今後伸ばしていかないといけないかなと思います」

Q:昨年、一昨年と右サイドで起用されることが多かったですけれども、個人的にどういうふうに課題をクリアしながら練習されているのでしょうか?
「今後自分はSB1本でいこうとは思っていないので、SB、CB両方で高いレベルでプレーできるように、普段の練習をするようにしています」

Q:練習の割合としては、どちらもこなしながらといったところでしょうか?
「そうですね。チーム状況によって求められるポジションというのは変わってくるので、今年で言うと、どちらかというとCBで練習することが多くてSBをやることは少なかったんですけれども、実際にプレーしてみて、去年、長いことSBで出させてもらった感覚が残っていたのでよかったと思います」

Q:開幕から2試合続けて失点がありましたが、福岡戦までの練習の中でDFラインとしてどのようなことを共有されていたのでしょうか?
「福岡に対してどのように守るかということについては、ロングボールを多用してきて、そらしたところを他の選手が拾ってシュートまで持っていくというのはスカウティングで分かっていたので、最終ラインの誰か1枚がヘディングで競り合ったり、前に潰しにいったときは、残りの3人が絞って、そらしたところに対しての反応を早くしようというのは意識していました」

Q:その辺りは90分を通して集中力を切らさずにできたという感じでしょうか?
「そうですね。後半に攻め込まれる時間帯があったのはセカンドボールが拾えなかったからで、そういうところを拾えないと相手にチャンスを多く作られてしまうということを改めて感じたので、しんどくなってきた時間帯でも、チームとして声をかけて集中力を保ってやっていかないといけないなと思いました」

Q:ビルドアップのところでは、サイドでボールをもらった時に、出したくても出すところがないという印象がありました。福岡の守備のかわし方がうまくいっていないようにも見えましたが、その辺りはいかがですか?
「CBの選手がボールを運んだ時に、相手のSHの背中を取るという意味で高い位置を取ることを意識していて、僕にボールが入った時に、裏のスペースや斜めのパスを狙ってプレーしたんですけれども、自分の判断や技術というところで入れられないこともありましたし、そこに選手がいないということも何度かあったので、そこは僕だけの問題とせずに、チームの問題としてコミュニケーションを取ってやっていかないといけないと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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