「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】中村駿/「去年以上のものを求められているが、それに対して前向きに取り組めている」:【アビスパ’s Voice】

内容:練習後の共同囲み取材
日時:2022年2月3日(木)
場所:宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場

◎中村駿選手;
Q:キャンプも残すところ2日になりました。どのように過ごされていますか?
「去年以上のものを求められていると思いますし、それを出すために新加入の選手と早く分かり合わないといけないと思うので、それに対して、すごく前向きに取り組めていると思います」

Q:今年は守備力を維持しながら攻撃力をアップするというところだと思いますが、そのあたりの手応えはいかがですか?
「個人の能力としては新しく入った選手のパワーをすごく感じるので、それをどうチームとして活かせるかだと思います。守備をやりながら攻撃力を上げるというのはすごく難しいですけれども、その回数をどれだけふやせるか、課題となっているボールを奪った後にどれだけ繋げられるかというところができるようになれば、もっともっと良くなっていくかなというふうには思います」

Q:ポジション柄、攻撃の組み立てというところでは重要な役割を担っていらっしゃると思います。前にはルキアン選手がいますが、彼との連携はどうですか?
「苦し紛れにボールを入れるシーンが最近は目立ってしまっているので、それを自分たちのところで時間を作りながら前に入れるという回数をもう少し作らないと、ルキのところでもストレスを感じながらプレーをさせてしまうことにもなると思います。どれだけ良い形でボールをあそこまで運べるかというところが、もう少しできるようになれば、もっともっと幅が広がってくると思いますし、そこはピッチに立っている全員の問題ではあると思うので、そこをどれだけ改善できるかだと思います」

Q:中村選手ご自身はプロになってから点が取れるボランチということでプレーされてきました。去年はチームのためにというところで少し抑え気味にプレーされていたようですが、今年についてはいかがでしょうか?
「点取れなかったシーズンというのは去年が初めてなので、そこに対してはすごく自分でも考えるところがありました。点が取れるからここまでこれたと思っていますし、そこはこだわっていかなければいけないところだと思っています。そのためには、もっと自分を分かってもらいながら、前に出ていく回数というものをどれだけ増やせるかがポイントだと思うので、このキャンプでは、そこをすごく意識しながらやっているつもりです。そこがチームメイトと合うようになれば、去年よりはチャンスは作れるかなと思います」

Q:キャンプが終われば2週間で開幕です。チームの仕上がり具合という点では手応えはいかがですか?
「もっとやらないと去年は越えられないと思います。開幕までに完成するとは思わないですけれども、もっと高めていかなければいけないところはありますし、ベースのところを上げていければもっと良くなると思います。そこは全員で同じ目標に向かいながらやっていくべきかなと思います」

Q:去年の8位は自信にしていいと思うんですけど、とはいえJ1は厳しいリーグなので、浮き足立つと足下を救われかねません。そういう意味では、今シーズンはどういう気持ちで入っていきたいとお考えでしょうか?
「去年は去年だと思います。周りからの見られ方も変わると思いますし、福岡はこういうチームだよというのは周りにはもう完全に分かられているので、それを越えていかないといけません。それをどう出せるか、どういうところで違いを出せるかというところを、このキャンプでもっと見いだしていって、それを開幕から少しでも出していかないと、怖いチーム、勝てるチームにはなれないと思うので、そこはもっとやらないといけないですね。やはり開幕から良いスタートを切らないと、本当にどうなるか分からないので、まだ時間はありますから、そこに対してやっていくべきかなと思います」

Q:そういう意味では、多分あと1試合ぐらい練習試合があると思いますが、そこではどんなところをチェックしたいですか?
「やはり勝負にこだわらなければいけないのは間違いないところで、それはしっかりやらないといけません。あとはキャンプでやってきたことを活かしてどう点を取るか、どう守るか、そこがやっぱり一番だと思います。得点の形というものはまだ見いだせていませんが、再現性を持って何かを掴めれば、あとはそれを積み上げていくだけなので、狙いを持ちながら守備も攻撃もやっていきたいですね」

Q:個人として今シーズンの具体的な目標はどこに置かれていますか?
「やっぱりゴールですね。まず早く点を取りたいというのがあって、1点取れればトントンと取れるような感じは自分の中にはあるので、まず1点をどうにか取りたいというのがあります。それをクリアして、また次の目標という感じかなと思っています」

Q:去年は残留もできて、かなりいいシーズンだったのではないかと思いますけれど、納得いかなかったところもあるということでしょうか?
「求められていることに対してはできたかもしれないですけれど、プラスアルファで何ができたのかと考えたときに、自分の良さを出せたのかというと、そこはクエスチョンになる部分がありましたし、求められていることに加えて何ができるかで価値が変わってくると思うので、そこに対して、今年はもっと貪欲にならなければいけないかなというふうに思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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