「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】前寛之/「しっかりと開幕戦で結果を残すということにフォーカスしてやりたい」:【アビスパ’s Voice】

内容:練習後の共同囲み取材
日時:2022年2月2日(水)
場所:宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場

◎前寛之選手;
Q:キャンプは間もなく終わりますが、仕上がりはいかがですか?
「チームは福岡である程度身体を作りながら、こちらで戦術的なことやり、トレーニングマッチもやって出場時間というところも増えてきていますし、コンディションも上がってきています。雰囲気自体もすごく良くトレーニングができていますし、去年いるメンバーが多く、新加入選手も一昨年と比べると少ないので、チームの出来上がりというものも早いように感じます。本当にいい状態でキャンプができていますし、2月に入って開幕までもうすぐなので楽しみな気持ちもわいてきました」

Q:リーグ戦のスケジュールが決まりましたけれども、ご覧になっていかがですか?
「いつの時期に当たるにしても結局当たるので、あまり嫌な組み合わせだなとか思うこともないですね。ただ、去年は開幕戦に負けてチームが最初に波に乗れませんでしたし、ポジティブなマインドで試合に臨むことが難しくなってしまうので、ジュビロ相手ですけれど、しっかりと開幕戦で結果を残すということにフォーカスしてやりたいなと思っています」

Q:昇格してきたばかりのチームと当たるのはやりにくいものですか?
「いや、そんなことないですね。去年は僕らがその立場でしたけれど、ジュビロさんも降格経験があり、当然、負けられないという気持ちを絶対にぶつけてくるでしょうし、僕らもずっとJ1にいるチームではないですから、そういったハングリーな気持ちというところは必ず持っているチーム同士なので、やりづらさというものはないですけれど、そういった気持ちのぶつかり合いはあると思います」

Q:このキャンプでは攻撃力アップに取り組んでいらっしゃいますが、その辺りはいかがですか?
「去年の得点パターンというところにプラスアルファして、どういった攻撃で相手陣内に入っていくかというところ、いわゆる攻撃の組み立ての部分と、あとは一番大事なフィニッシュのところの確認と精度を上げてくという作業をやっている感じです」

Q:監督はカットボールをどう効果的に繋げるかというのが課題だと、ずっとおっしゃっています。
「僕らは組織的に守備したいというところから、カウンターもそうですけど、守備をしっかりとして攻撃に入るというところがあるので、ボールを奪える回数がたくさんある分、そのボールをどう繋げるかで、僕らの攻撃回数と相手の陣地に押し込める回数というものは変わってきます。それは現実的に変えられることだと思いますし、得点を取るということよりも、カットボールを繋ぐというところはすぐに取り組めることだと思います。このキャンプでもずっと口にしている言葉なので、そういった意識は選手にもちゃんと伝わっていると思います」

Q:フィニッシュのところでいうと、ルキアン選手は質を上げるという意味での補強だったと思います。いくつかトレーニングマッチをされたと思いますが、どんな印象ですか?
「いい選手だなというのはすごく感じますし、結構、何でもできるなというのはありますね。裏に抜けての得点と、クロスからのヘディングがすごく上手いイメージはありましたけれども、足下に入るボールも上手く扱いますし、味方選手と上手く連携するところも上手いなという印象があります。いろんなことができて、最後にゴール前に行って得点するというところもあるので、本当にFWらしいFWでいい選手だなと思います」

Q:多分、あと1試合くらいはトレーニングマッチをされると思います。どんなところをチェックしたいとお考えですか?
「開幕まで練習試合も少ないですし、確認というか、開幕のようなレベルでプレーしないと開幕にはいい状態で臨めないと思うので、気持ちのところもしっかり作りたいですし、結果だけじゃなく内容についてもこだわらないといけない時期だと思うので、本当に大事にしたい時間ですね」

Q:同じボランチとして遠藤選手とJ1で対戦するというのは特別な想いがあったりしますか?
「そうですね。本当に小さいころから見ていた選手ですし、学んできたこともたくさんありますし、代表で長年活躍している選手ですから、日本でトップトップのレベルにあると思うので本当に楽しみです。ただ、ボランチとして対面する以上、好きにさせたくはないし、意識しながらも、どういったところで良さを消せるのかというところを考えながらやりたいなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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