「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第35節 福岡-横浜FC】「攻撃を仕掛け続けて追いつき勝点を1積めたのは良かった」/長谷部茂利

2021明治安田生命J1リーグ 第35節
2021年11月7日(日)15:04キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/6,453人
結果:アビスパ福岡 1-1 横浜FC
得点:[横浜FC]フェリペ ヴィゼウ(55分)、[福岡]オウンゴール(90+1分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「くずされた形というよりは、いいファーストディフェンスもあった中で失点してしまいました。そんなに悪くはなかったんですけれども、点数が取れていなかったので決して良くはありませんでした。そこをどうにかアビスパらしい粘り強さと、最後は攻撃を仕掛け続けて追いついたというのは非常に良かった。また勝点を1積めたというのも同時に良かったと思っています」

Q:横浜FCのやり方がアビスパにとって非常にやりづらかった、そんなゲームだったと思います。その中での追いついてのドローという結果については、どのようにお考えですか?
「相手は1トップ、2シャドーですけれども、少し2トップ気味に外国籍選手がいて、その2人が非常に良かったと思います。いい選手ですね。脅威でした。そんな中で上手く止めていたと思うんですけれども、ゲームそのものは全体を通して感覚的には引き分けのゲームかなという想いが少し心にありながらも、どうやって勝とうか、点数を取ろうかという形だったんですけれども、そういう形が作れなかった。それも含めて、最後は選手交代や、システムを元に戻しながらトライしてみました。順位ではサッカーはできません。つまりは我々が彼らよりも上の順位にいるからと言って勝てるわけではない。そういうことができるのは上のチームですね。今日もあったようですが、一番上のチームでも、二番目のチームでも下位のチームに負けることがある。そういう意味では、サッカーは本当に分からないな、怖いなというふうに思いますし、選手にもそう伝えました」

Q:監督がおっしゃる通り、そんなに悪い試合ではなかったと思います。反省するとしたら失点のところでしょうか?誰が悪いということではなく、少し対応が不明確になってしまったような印象を受けます。
「私が言ったサッカーが怖いなというところで言うと、もう一つあります。失点する前に我々に大チャンス、得点できそうなチャンスがありました。そこでチャンスを作ったのも素晴らしいのですが、そこで決めきることができれば、あのピンチはなかったと思います。裏返せば、自分たちのピンチの後、大ピンチの後にチャンスが来るよという話を今も選手にはしたんですけれども、それもサッカーだよということを頭にいれて、心にとめて、これからも挑んでいこうという話をしました」

Q:今季は終盤のゴール、特にアディショナルタイムでのゴールが多いのですが、その粘り強さという部分については、どのように評価されていますか?
「非常に評価しています。その理由は2つ。ひとつは選手たちがチームがやりたいことを理解しながら点数を取りに行く、もちろん、勢いも含めて、気持ちも含めて、そこに集中している。ゴールに向かっている。チャンスを作ろうと攻撃に向かっている結果として得点が取れている。もちろん、最後は技術的なところもありますが、それがひとつ。また、評価という言葉とは違うと思いますが、スタジアムの雰囲気ですね。やはり『点数を取りに行け』というみなさんの想いが乗ってボールがゴールに吸い込まれていく。そんなふうに思います。この二つがあったと思います」

Q:渡選手が入ってから最終ラインを4枚に変えましたが、それは点を取って同点、逆転にするぞというメッセージと受け取っていいでしょうか?
「あの時点では逆転までは想定外でしたけれども、まずは追いつくというところで、自分たちがやり慣れた、またコンビネーションが取りやすい、ボールに対して関わりやすい、自分たちがいままでトレーニングしてきていることではありますので、そこで形を変えました。相手はそれに対応するのに時間がかかると思ったので、そういうことも含めて変えました」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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