「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第34節 福岡-大分】「粘り強く守った、福岡らしい守備を披露できたのではないか」/長谷部茂利

2021明治安田生命J1リーグ 第34節
2021年11月3日(祝・水)15:05キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/9,147人
結果:アビスパ福岡 1-0 大分トリニータ
得点:[福岡]ジョン マリ(32分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「ゲームの中では決定的なチャンスというのは少なかったと思いますし、五分五分のゲームだったと思います。ただ、一つのチャンスが勝利に導いた、そういうようなゲームでした。失点していてもおかしくないようなボールの握り方もされたんですけれども、粘り強く守った、福岡らしい守備を披露できたのではないかと思います。また次に向けて修正しなくてはいけないところはいくつもあると思うので、もう一度映像を見て修正していきたいと思います」

Q:今日はジョン マリ選手が浦和戦以来の先発出場になりました。彼を頭から起用した意図を教えてください。
「コンディションも良いですし、いろんなことが良い状態で、試合で活躍するのではないかということ。また、今日もシステムを4-4-2ではなくて1トップの形でやりましたが、1トップを張れる選手なので、そういう意味ではマッチするのではないかなと。そういう想いもあってスタートから起用しました」

Q:立ち上がりは、少し大分のボール回しを捕まえきれなかった印象がありましたが、飲水タイム、得点を挟んで守備がはまるようになったと思います。よろしければ、どのような修正をされたのか教えていただけますか?
「ひとりでボールを取りにいっても取れないと思うんですね。ゆっくり、ジョギングでボールを取りにいっても相手は困らないと思うので、そのスピード感であったり、いつも私が言っている強度のところですね。守備の面の強度が足りなかった、プレスが連動できない、この二つが大事だと思うので、この二つをチームとして実行していこうということで、飲水タイムも含め、ハーフタイムも含め、選手には伝えました」

Q:今日は札幌戦同様のシステムでしたが、試合前にもっと高められればということを監督はおっしゃっていました。2試合やってみて手応えはいかがですか?
「前回同様ですけれどもまずまずです。前回と違って得点が取れましたし、前回もそうですけれども、もう1点取れたのではというのもありましたが、チャンスを得点につなげて、無失点で、そういう意味では、前回よりも一つ進歩したのではないかと思います」

Q:山岸選手の怪我は左の肩か腕かと思うのですが、現状、どのような様子でしょうか?
「だいぶ痛そうにしていました。これから病院に行く形です。詳細は分かりません」

Q:これで勝点50という目標を達成しました。もちろん、より上をということになると思いますが、ひとまず残留に続いて目標を達成したことについて、どのように考えていらっしゃるのか教えてください。
「非常に良かったと思います。目標を立てて、あらゆる方向からそんな勝点が取れるのかという言葉を何度も耳にしましたけれども、それを突き進んで、開幕戦では負けはしましたけれども、それで落ち込むことなく、自分たちのやることをしっかりとやって、勝点1を、3を積み上げてここまで来たので、本当にスタッフたち、選手たちが良くやってくれたと思います。また、それができたのは、当然、ファン、サポーターの後押しがあって、スポンサーのみなさまのバックアップがあってできたことなので、本当にすべての方に感謝したいと思います」

Q:マリ選手はとても気持ち良くプレーしていたと思うんですけれども、気持ち良すぎてリフティングしてしまったところで、監督がああいうのはやめろというようなことを指示されていたようですが、そういうことでよろしいのでしょうか?
「そうですね。良くないと思います。相手に対するリスペクト、見に来てくださっているお客様たちに、ああいうプレーは必要ないと思います。叱りました」

Q:ハーフタイムに伝えたというようなことでしょうか?
「いえいえ、あの場で。時間が切れた時に本人を呼んで、その場で相手のベンチに対し謝罪をしてこいということでした。本人も『そうですね。ごめんなさい』ということですぐに謝りにいって、終わった後も片野坂監督に『大変申し訳なかった』ということで謝罪しました」

Q:川崎が今日優勝を決めましたが、そういったところに入っていくためにというところで、結構ギリギリの戦いで勝点を積んでいる試合が多いので、クオリティという部分でもっと上げていくということでは、どのようなイメージを持っていらっしゃいますか?
「やはり最後のプレー、シュートだったり、ラストパスだったり、そこへ持っていくためのドリブルだったり、ボールを運ぶプレーですね、チームとして。個人のところももちろん大事ですけれども、チームとしてそこの質が大事だと思います。簡単に上手になるとか、高まるものではないということも分かっています。ただやり続けて、トライし続けるのがサッカーという競技だと思うので、やり続けて、決まるまでやり続けなければいけなと思っています」

Q:川崎のようなレベルになっていきたいとシーズン当初もおっしゃっていましたが、ただ、同じスタイルにする必要はないと。自分たちの中でのそういうところまでということで、福岡のストロングをどういうところまで持っていきたいということについて一つ挙げていただけないでしょうか?
「まず真似する必要はないというよりも、真似することはできないと思います。そうとう強いですね、上手いですし。我々で言うと、ある意味、強さは持っているんですけれども、上手さのところをもう少し上げていかないといけない。守備のところは十分に通用することが多くなってきているので、そこを継続しながらも攻撃の質のところが上がってこないと上位には入っていけないだろうし、ある意味、川崎のような攻撃も守備も両方とも100点満点と言うか、そうとう高いレベルでできている、試合の中で。失点することが時々しかない。そんなチームを目指していますけれども、やはりボールを扱う、チームでいかにペナルティエリアの中に運んでいくかというところが大事だと思います。質ですね、質」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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