「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第33節 札幌-福岡】「目的は勝つこと。相手にとって嫌な部分は出せた」/前寛之/奈良竜樹

2021明治安田生命J1リーグ 第33節
2021年10月24日(日)14:03キックオフ
会場:札幌ドーム/9,392人
結果:北海道コンサドーレ札幌 0-0 アビスパ福岡

◎前寛之選手(福岡);
Q:ゲームは狙い通りにやれていたのではないかと思いますし、勝つチャンスもあったように思います。この試合をどのように振り返っていらっしゃいますか?
「まず入りのところから言うと、いつもとは違うフォーメーションで入ったのですが、ゲームの内容を大きく変える一つの戦術になったのかなと思います。相手としてはやりづらい部分もあったと思いますし、うちとしてもストロングを数多く出せる形になったと思います。ただ決めるチャンスが中にはあったので、そこを一つでも取って勝てればよかったなと思います」

Q:スタートから3バックというか、5バックというか、あの形で入ったのは初めてだと思います。上手くいっていると見ていましたが、どのような手応えですか?
「そうですね。相手の枚数に合わせて、あまりうちでは見られない形でしたけれども、目的は勝つことでしたし、それに合わせた一番いい形というものが今回のフォーメーションということでした。相手にとって嫌な部分は出せたと思います」

Q:勝つことはできませんでしたが連敗を止めたというところと、アウェイでの勝点1を取ったということで貴重な勝点1になったのではないかとも思います。
「目標がある中で2連敗して足踏みをしていたので、また今日の相手との勝点差というところを含めても、貴重な1だったのかなとも思います」

Q:前選手にとっては久しぶりの札幌ドームだったと思いますが、アビスパのサポーターもたくさん来ていらっしゃいましたし、コンサドーレのサポーターから大きな拍手もいただいていました。そういう点でどのような想いでしたか?
「下部組織から入って、プロになってからもここでプレーさせてもらって、またプロに入る前も小学校のころからこのドームで観戦していたことを思うと、嬉しい気持ちでいっぱいですね」

◎奈良竜樹選手(福岡);
Q:今日は0-0のドローという結果でしたが、思うように試合を運べていたように見えました。どのように振り返っていらっしゃいますか?
「まずシステムのところで3バックを頭からやったのは初めてだったので、もう少し、それぞれの認識だったり共通理解の部分でずれがあるかなと思っていましたけれど、意外としっかりとやれていたという部分と、システムが変わっても、今年1年間蓄えてきたスタイルというものを保ちながら新しいラインにトライできたということで、すごく有意義な試合だったなと思います」

Q:ドローという結果はいかがでしょうか?連敗を止めたこと、アウェイであるということを考慮すれば有意義な勝点になったのではないでしょうか?
「もちろん勝ちを目指してやっていたのは毎試合一緒ですけれども、勝負のアヤというか、向こうにも大きなチャンスがあって、そこでスリップしてしまったりとか、うちも後半にチャンスがあったところでGKにセーブされてしまったというところで、紙一重の試合だったと思います。ただ、しっかりと自分たちの良さを出しながら、相手のストロングポイントの部分や、サイドの部分から仕掛けてくるというところで、そこにしっかりと人数を合わせて対応できたと思うし、中の対応やマークの確認だったりというところはコミュニケーションを取りながらできたと思います。けれども、長くやっているシステムではないので、攻撃の連携の部分だったり、崩しだったりというところの部分は課題というか、そこまで準備の部分で浸透できなかったというところがあります。それでもああいうチャンスが作れたというところと、サイドからもクロスが何本か上がっていたので、しっかりと合わせられればというところはあったんですけれども、全体的に見れば、しっかりと自分たちのスタイルを出しながら戦えたことが一番良かったかなと思います」

Q;今日は福岡からも大勢のサポーターがいらしていましたし、コンサドーレのサポーターの方も大きな拍手で奈良選手を迎えてくれました。久しぶりの札幌ドームはいかがでしたか?
「僕のキャリアをスタートさせたクラブだし、お世話になったクラブなので、昔ホームだったスタジアムで試合をするというのは、すごく不思議な感覚と、たくさんのサポーターのみなさんに、試合前も試合後も温かく迎え入れてくれたり、拍手をいただいたというのはすごくありがたいことでした。何が恩返しになるのかは分からないですけれども、しっかりと勝って恩返しできれば良かったなという気持ちと、今年札幌には勝てていないので、チームとしてはそこに勝ちを目指していこうというところだったので残念な気持ちがあります。でも久々に札幌ドームに戻ってきてプレーできて幸せな90分間だったなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ