「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 YBCルヴァンカップ第5節 鹿島-福岡】「足りないものをしっかりと見ないといけない」/相馬直樹

2021明治安田生命J1リーグ YBCルヴァンカップAグループ 第5節
日時:2021年5月5日(水)15:03キックオフ
会場: 県立カシマサッカースタジアム/8,343人
結果:鹿島アントラーズ 1-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]ジョン マリ(24分)、[鹿島] 白崎凌兵(31分)

◎相馬直樹監督(鹿島)
Q:試合を振り返って
「少し雨がぱらつく中でしたけれども、たくさんのサポーターの方に集まっていただきました。非常に後押しをしていただいたと感じています。本当にありがとうございました。その中で一緒に喜びたかったんですけれども、一緒に勝点3、勝利を喜べなかったのは残念です。とはいえ、グループステージ突破を決めたということで一緒に喜べる部分もあるかなと思います。本当にありがとうございました。

ゲームの方ですが、初めて入った選手も使いながら、そういったことも含めて、もう少しぎこちなくなるかなと思ったのですが、立ち上がりから自分たちの時間というものをしっかり作りながら、ゲームを進めることができました。ただ、そういう中で先に取ることができずに、一発のと言いますか、そういった形で失点してしまったところ、そのシーンだけに限らず、そういったシーンが散見されたというのは、今後も修正が必要になってくるかと思っています。ただ、先制されてからも落ち着いて、その前までのリズムというものをきちんと持ちながら追いつけたこと、崩しに入って追いつけたことは非常に良かったのではないかと思っています。それ以外にも、特に前半はチャンスも多かったと思いますが、一つ決めきるというところで、もうひとつ迫力が足りなかったということが、結果として1点に終わってしまった理由かなと感じています。

後半は、少し福岡さんの方が、当然、後がないということもあったと思いますが、勢いを増してきて、意図した形ではないんですけれども、そこを受けるような形になってしまったと感じています。カウンターからチャンス自体も作れてはいたんですけれども、相手のチャンスというものも作られていたかなと感じています。もう一度、その辺のところを見直してというところも含めますけれども、負けなかったこともそうですし、グループステージ突破を決められたこと、継続できたことも含めて、また次に向かって積み重ねて、リーグ戦もそうですし、ルヴァンの最終戦に向けてというところにもつなげていきたいと思います」

Q:もう少しぎこちなくなるかと思っていたとおっしゃいました。今日の試合を勝ちにいったという中で、一方で今後のチームを見据えて、新しい選手を試していくといった意味合いもあったのでしょうか?
「もちろん、勝ちにいくことが大前提ですけれども、何か所も変えた話ではないので、当然、そういった意味では新しいチャレンジということも含めて、ディエゴ ピトゥカにプレーしてもらったところはあったと思っています」

Q:最後は後ろを3枚のようにしていたと思いますが、どのような狙いがあったのでしょうか?
「今日、ドローであれば突破ということも当然分かっていましたし、本来であれば、もう少し前に推進力を持ちながら終盤までやりたいですし、点を取りにいくという意味で言えば、後ろに下げたくはなかったんですけれども、少し、福岡さんも前に、それこそ3トップ気味にして圧力をかけてきたというところがあったことも含めて、そこをしっかりと抑えて逆に出ていくというところでした。そういった意味で言えば、3枚にしてから自分たちが前に出る時間というのも、その直前よりは増えたかなと思っています。「勝点1でもいいよ。でも最後まで勝ちを目指していくよ」という、その辺を上手く最後、選手たちが対応してくれたなと。もちろん、それで取れなかったということはありますけれども、無理をして取りにいくよりはというイメージです」

Q:就任から6試合負けなしですが、それについて感想のようなものがあれば教えていただけますでしょうか?
「今日は勝ちにいって勝てなかった方が気持ちとしてはあります。ただ、グループステージを突破するという別の目標があったので、そちらは達成できた。勝っていれば、結果としては確定していなかったと思いますが、1位も自分たちで決められる可能性もあった話だと思いますので、そういったことも含めて、今日は勝ちにいっていたのですが、そこに対しては足りないという結果でした。また足りないものをしっかりと見ないといけないなと思っています」

Q:いまFWの駒がなかなか厳しい中で、後半途中から松村選手を前に入れましたけれども、その狙いを教えてください。
「多少、相手が前がかりになってきた中で、動き出し、スピードのところで入れ替われる部分というのを作れるのではないかということを期待して出した部分はあります。もうひとつ、後ろでラインが下がり始めてていたので、その分、前でプレッシャーをかければ、後ろが上げるタイミングが作れるということも期待していたところはあります。ただ、思ったよりも福岡さんの圧力でセカンドボールを拾われる回数が多くて、ちょっと、その狙いというのは上手く出せなかったかなと。セカンドボールをもう少し拾えていれば、彼のスピードを活かす形というのが出せたかなと思いますけれども、ちょっと拾えない時間が続いてしまって、少し狙ったところというのは出せなかったと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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