「football fukuoka」中倉一志

【無料記事 選手コメント YBCルヴァンカップ第2節 福岡-鹿島】「スタメンの重みを改めて実感した」/上田綺世/舩橋佑

2021明治安田生命J1リーグ YBCルヴァンカップAグループ 第2節
日時:2021年3月27日(土)18:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/3,964人
結果:アビスパ福岡 1-5 鹿島アントラーズ
得点:[鹿島]上田綺世(9分)、荒木遼太郎(28分)、上田綺世(35分)、エヴェラウド(61分)、[福岡]カルロス グティエレス(75分)、[鹿島]広瀬陸斗(90+1分)

◎上田綺世選手(鹿島);
Q:まず今日の2ゴールについて振り返っていただけますか?
「1点目は、ゴールに近いところ、ニアサイドをインスイングで狙っていこうというのがあって、チームとしてセットプレーで結果を残すというのは去年からの課題でしたから、その狙いが形になったということで次につながるゴールだったと思います。2点目は、エヴェラウドが前を向いたときに今日は積極的に動きだしていたんですけれども、いいタイミングでパスをくれたので、そこで自分なりに勝負した結果ゴールにつながりました。思い切ってシュートを打った結果かなと思います」

Q:チームとしては2連敗中で上手くいかない状況が続いていましたが、その中で、今日の試合に向けては、どのような意気込みで臨まれたのでしょうか?
「復帰後初スタメンでしたし、前回対戦で負けている相手でもありましたから、僕たちはすべての大会、すべての試合での勝利と優勝を目指しているので、そのスタメンで出ることに対する重みを改めて実感しましたし、それを逆にチャンスに変えて、必ず勝利を手にするという意気込みで臨みました」

Q:その中でチームは5得点を挙げました。ザーゴ監督は得点を挙げることでチームとしても変わってくるのではないかとおっしゃっていました。上田選手としては、どういった手応えを感じていらっしゃいますか?
「チャンスは作れているけれども決められない、シュートの本数は打てているけれども決められないという試合がリーグ戦では続いているので、こうやって大勝できる、点を決められるということを試合で見せられたというのは、僕たちにとってすごく自信になりますし、間違いなくリーグ戦につながると思います。去年のように早い段階での巻き返しをしていきたいと思います」

Q:上田選手としても2点を取ったということで、これからゴールを量産するとか、得点感覚が戻ったとか、どんな手応えを感じていらっしゃいますか?
「そういう手応えは別にありません。試合に出て、鹿島のFWとして、ある程度の責務は果たせたかなというくらいですね。試合に出ている以上は、得点感覚がないとか、点が取れなかったとか、そういう感覚ではいられないですし、鹿島もそういうクラブではないので、試合に出るからにはFWとして点を取る、そこに貪欲に突っ込んでいくというのは当たり前だと思っています」

Q:試合に入る前には、自分たちのペースを掴むために、どんなことが必要だと考えていたのでしょうか?
「チームとして前から行く、みんなでカバーしあうということを意識して今週のトレーニングをやってきましたし、入りで相手を圧倒する、先手を取るということを意識していました」

Q:「守」から「攻」のトランジションの部分が非常に機能していました。その辺の手応えも感じられたのではないですか?
「そこのインテンシティが僕たちの武器の一つだと思いますし、中盤の選手や後ろの選手は、そこの強度の高い選手がそろっているので、そこの良さが出たと思います。ソメ(染野唯月)が決められませんでしたけれども、ああいうカウンターもチームとして出せているし、もっと点を取るチャンスがあったなというのは感じています」

◎舩橋佑選手(鹿島);
Q:プロデビュー戦になりました。今日の試合を振り返ってただけますか?
「初めての試合ということで、多少の緊張であったり、不安な気持ちも不ありましたけれども、出ている選手だったり、支えてくれている人たちからいろんな声をもらって、自信を持って試合に臨むことができました。いろんな人たちに感謝したいと思います」

Q:2点目のアシストの場面では、あのキックは練習でやっていたものだったのでしょうか?
「そこまで練習をしていたというわけではありませんが、あそこが空いてくるという話をしていて、チャンスがあればと思って自信を持って蹴れたことで点につながりました。よかったなと思います」

Q:今後に向けて気持ちも新たにしているところだと思いますが、これからに向けて、改めて意気込みを聞かせてください。
「この1試合に出たことは通過点であってゴールではありませんし、今日は勝ったことを喜びますが、次にレッズ戦があるので、そのメンバーに関われるように練習からやっていきたいと思います」

Q:非常にいい練習をしているなと思っていましたが、ご自身はどんな意識を持って練習をされていたのでしょうか?
「最初に合流した時は自分のいい所をなかなか出せなかったのですが、徐々にスピード感や、いろんなところに慣れてきたことで、最近は、多少なりとも自分のいいところを出せるようになってきたと感じることも多くなっていました。チャンスをもらえるように、どこのプレーであっても手を抜かずにやろうと思っていたので、日々の練習の結果として、今日のようなチャンスをもらえたのだと思います」

Q:スタメンを言われたのはいつだったのでしょうか?
「昨日の練習が終わってからです」

Q:その時の感想を教えてください。
「やるしかないというスイッチが入ったというか、プロの試合に出るというは、今まで自分がサッカーをやって来て目標としていたことの一つだったのて、チャンスがもらえたという気持ちにもなりましたし、やってやるぞという気持ちにもなりました」

Q:チームがこういう状態の中でボランチとして選ばれたという意味も感じていたと思います。どんなプレーが必要だと思って試合に臨まれたのでしょうか?
「三竿選手や稲垣選手は、守備でガツガツ行くというのが特徴だと思いますが、自分は攻撃面でパスを捌いて展開していくことであったり、チャンスのときに縦パスを付けて攻撃のスイッチを入れるというのが武器で、そういうところを試合で出していくことで自分がチャンスをもらえるというのは、練習のときから感じていました。ですから、そういうところを意識してやっていました」

Q:試合の中で、エヴェラウド選手やレオ選手が相手選手とガツガツやったり、言い合いになるようなシーンがあったと思います。ああいう姿を見てピッチの中で改めて感じた部分はありましたか?
「練習で見ている熱量と、試合でやっている熱量はそんなに変わることはありませんし、本当に練習からあのくらいの熱でやっています。けれども、ああやってバチバチとやる部分が自分にもあってもいいのかなと思うので、もう少し存在感を出すというか、そういうところも意識してやっていければと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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