「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第23節 福岡-栃木】「自分が入ったことで流れを悪くしてしまった」/矢野貴章/黒﨑隼人

2020明治安田生命J2リーグ 第23節
日時:2020年9月30日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/1,878人
結果:アビスパ福岡 1-0 栃木SC
得点:[福岡]福満隆貴(82分)

◎矢野貴章選手(栃木);
Q:途中からの出場になりましたが、監督からの指示を教えてください。
「明本を一番前に置いて、その一つ下、1.5列目みたいなところで、とりあえずポジションを取ってくれということで出ました」

Q:非常に相手のマークも厳しかったですが、なかなか空中戦でも難しかった部分があったと思います。どのように考えながらのプレーだったのでしょうか?
「失点につながる前のプレーとか、いろいろな部分で自分が入ってから、流れがあまりいい方向に持っていけませんでした。それまで耐えて、いい試合をしていたと思うんですけれども、自分が入ったことによって流れを悪くしてしまったなという感じはしています」

Q:SBの裏を狙った攻撃というのがポイントとしてあったと思いますが、その辺りが実らなかった要因というのは、どのように考えていらっしゃいますか?特に後半は裏のスペースを狙っていたという監督からのお話もありました。
「そこのところになかなかボールを落とすことができなかったという感じですね。その前で相手に引っかかってしまったりとか、跳ね返されたりとか。相手のCBを引き出したり、後ろ向きでプレーさせるということが、なかなかできなかったと思います」

Q:それは出し手と受け手のところで、もう一つ合わないところがあったということでしょうか?
「そうですね。質とか精度のところだと思います」

Q:途中まで拮抗した中で、こういうゲームを勝ち切る力を付けていくことがすごく大事だと思います。矢野選手は今日のゲームを左右したところ、これから必要なところは、どんな部分だと思いますか?
「うちも相手も、全体を振り返って決定的な場面があったかといえば、そんなになかったと思うんですけれども、ああいうセットプレーで流れを変えるというか、点を取ってくるところだったりとか。うちにもフリーキックもコーナーキックもありましたけれども、そういったところで点を取れていけたら、また変わってくるのかなと思います。こういう拮抗した試合では特に」

◎黒﨑隼人選手(栃木);
Q:なかなか難しいジャッジでもあったと思いますが、あそこのファールのシーンは、自分ではどのように振り返る感じでしょうか?
「ボールがあそこに出るのは予測していたので、相手がターンした時にボールを奪いに行こうという予測をして、ああいう判断に至ったのですが、その前から審判が相手寄りというか、かなりファールを取っていたので、結果論ですけれども、あそこはコースを切りながら、奪いに行くというよりは、シュートに対応するべきだったかなと思います」

Q:その一方で、裏に出た縦パスを深い位置でつぶしたり、リスク管理という意味では良い場面も出ていたと思います。試合全体を通しては、どのように振り返っていますか?
「前節からリスク管理のところはかなり徹底していますし、チャレンジ&カバーというところでも、特に後半はできていたと思います。前半も喋りながらディフェンスラインで集中して0に抑えられたので良かったと思います」

Q:後半に関しては、裏のスペースを狙っていくという攻撃の狙いがある中で、なかなか得点に結びつかなかった要因というのは、SBから見て、どのように分析していますか?
「トップが孤立してしまった部分もあるので、背後に抜けた後の前線の上がりだったり、そこをもっと後ろの選手から、どんどん前に出て行ければなと。後半は、かなりそこができなかった部分だと思うので、僕自身も、もっとトップに対してのサポートだったり、追い越す動きというのは、もっと必要だったかなと思います」

Q:その辺で厚みを出すというのは攻撃のポイントだったと思うんですけれども、できなかった要因はどのように感じていますか?
「奪ってからの攻撃で相手に渡ってしまったりという部分があって、そこでなかなか自分たちの攻撃が展開できなかったことがひとつかなというふうに思います」

Q:最後の20分くらいの時間帯で、自分たちの奪ったボールが相手の中盤の山を越えないというか、あるいは弾き返されるという展開が多かったと思いますが、そこは矢野選手がターゲットとしていて、そこというよりも背後が狙いだったと監督はおっしゃっていましたが、選手たちの中で難しさはどのように感じていたのでしょうか?
「僕からアキ(明本)、背後に流れたシーンもあって、そこを上手く抜け出したシーンもあったんですけれども、相手も警戒してきた中で、そこだけではなくて、奪った選手がもっと前に出ていければ、もっと攻撃の厚みというところは広がったのかなと思いますし、アキの動きを囮にした次のアイデアであったり、そういうところが足りなかったかなと思いますけれど、全体としては背後を狙うというところは徹底していたので、そのあとがなかなか難しかったと感じています」

Q:右サイドの守備ですけれども、前半に関しては有馬選手も含めて、相手の逆サイドチェンジで入ってくるボールに対してのアプローチとかが、少し遅くなったのかなというところと、後半、右SHが山本選手に代わってからは、かなり意識を変えたように見えたのですが、その辺りはどういう共有だったのでしょうか?
「個人的にですけれども、別にアリ(有馬)の守備が悪かったとかではなくて、僕の行くタイミングだったりが少しずれてしまって押し込まれてしまった部分もあるので、有馬の判断というところは、僕がもっともつと細かいところを喋っていければ、前節のように守備は良かったかなと思います。前半は立て直しが少し遅れましたけれども、後半はまたパワーを持っていけましたし、(山本)廉は試合を重ねるごとに良くなっているので、本当に自分の判断の部分があるので、そこはもっと有馬に伝えるべきかなというふうに思いました」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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