「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第10節 福岡-甲府】「2試合続けてしぶとく勝点1を取ったが4を落としたのが現実」/長谷部茂利

2020明治安田生命J2リーグ 第10節
日時:2020年8月8日(土)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/2,407人
結果:アビスパ福岡 2-2 ヴァンフォーレ甲府
得点:[福岡]城後寿(23分)、[甲府]オウンゴール(35分)、ジュニオール バホス(48分)、[福岡]遠野大弥(90分)

◎長谷部茂利監督;
Q:試合を振り返って
「点数を取ったり取られたりということで2-2の引き分けでしたけれども、もう少し守備のところで簡単に失点しないように、攻撃のところは、もう少しチャンスの数を増やしていければなと思います。要らないミスというか、自分たちでわざわざボールを失うようなミスが何回かあったので、そういうプレーを改善して、いい攻撃につなげていきたいなというふうに思っています」

Q:ギリギリのところで頑張って勝点1を取ったという見方もできると思いますが、ホームゲームということを考えるとやはり勝ちたかったという想いも残ります。2を落としたのか、1を取ったのか、監督はどのように捉えていらっしゃいますか?
「2を落としたというふうに考えています。試合の入りはそんなに良くなかったんですけれども先制点が取れましたし、追いつかれて、逆転されてという意味では、後半の立ち上がりは我々がいい形を作らなくてはいけないのに、逆に甲府さんの方にいい形を作られていたような、そんなふうな印象です。最後は追いついて、一つ延期になった試合を挟んで2試合続けて同じようにしぶとく勝点1を取ったという形ですけれども、勝点4を落としている、それが現実です」

Q:リードされたあと、甲府は割り切って守りに入ったと思いますが、ブロックの前でボールを回すだけの時間が長くなってしまって、もう少し攻撃に工夫があってもよかったかなという印象も残ります。
「おっしゃる通りです。相手がリードした段階で、おそらく、これまでの流れからすれば5-4のブロックを敷くということは想定内だったので、そのブロックに対してどのように崩していくのかというところでトレーニングもしていました。何回か、そういう形になりそうなシーンもあったんですけれども、結果として、そういうチャンスを広げる、シュートに持っていくという形は多くは作れませんでした。引き続きトレーニングを積んで高めていければ、そういう場面を試合で出せるのではないかと思っています。選手たちは分かっていたんですけれども、なかなかそういうチャンスを広げることができなかったなというのはありました」

Q:先日、新型コロナ陽性患者が選手の中に出たということで、そこからの仕切り直しの試合だったと思いますが、試合までのトレーニングや今日の試合をご覧になって、その部分の影響というのは、どのように感じられましたか?
「当然、選手1人が陽性判定を受ければ、1人の選手を失う。そういう意味では戦力を失っているわけですけれども、ただ、チームは1人で動いているわけではなくて、選手全員が、スタッフ全員がいい準備をして試合に臨んでいるので、何ら問題はないと考えています。仕切り直しという言葉が出ましたけれども、我々にとっては、今シーズンが再開した時に既に仕切り直しは済んでいますし、試合が延期になることや、選手が出られなくなること、そういうことは頻繁にこれから起こることなので、過度に気にしていないというか、そこでチームが右往左往することはありません」

Q:今日は北島選手がプロ初先発、そして途中からではありましたが、東家選手がプロデビューを果たしました。チームは全体で動いている中ではありますが、今日、チャンスをもらった選手たちのプレーを、どのように見ていらっしゃったでしょうか?
「まだまだやれる、もっとやれる、そんなふうに感じています。それぞれに自分が持っている長所は少し出せたのかなとは思っていますが、それが結果につながるように何をもっと高めなくてはいけないのかということを、もう一度選手たちと話しながら、『もう少しこういうことができたよね』『こういうところが足りなかったよね』というところを明確にしたいと思っています。もっともっとできると思います、それは成長するということですね。今の段階ではまだまだ甲府戦に引き分ける実力だと思うんですね。それが勝つ実力になっていかないといけません。若い選手たちの未来は開けていると思うので、それぞれに助言して、いい方向に持っていきたいと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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