「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【News report】一味同心。目指すものは「1年でJ1復帰」ただひとつ。~2017アビスパ福岡新年感謝の集い

「2017アビスパ福岡新年感謝の集い」が行われたグランドハイアット福岡、ザ・グランド・ボールルームは、足の踏み場がないほどの人たちで溢れた。会場を埋め尽くしたのは、招待客、スポンサー企業、AGA会員等、1900人を超える人たち。改めて、アビスパ福岡が福岡の町に根付き始めたことを実感するものだった。

冒頭に登壇したカルロス チーフディレクターは、「みなさんのエネルギーが選手の力になり、それが勝利に結びつき、J1への復帰が現実のものになる。アビスパはJ2ではなくて、J1にふさわしいチーム。そして、私たちのスローガンは『子どもたちに夢と感動を!』というもの。このチーム、この選手たちが、子どもたちを絶対にがっかりさせることはないと私は確信している」と力強く宣言。チームを代表して挨拶に立った井原監督も、「チームの目標は、もちろん、1年でのJ1復帰。勝点では84を目指す。開幕までの6週間、しっかりしハードワークして、宮崎キャンプも含めて、多くのトレーニングマッチをしながら、チームを仕上げていきたい」と、新シーズンに向けての意気込みを語った。

そんなアビスパを、各スポンサー企業、AGA、行政、ファン、サポーターが今年も力強く後押しする。来賓の挨拶に立った高島宗一郎福岡市長は、J2に降格した今シーズンも、引き続き、アビスパ福岡支援のために前年並みの予算を計上したいと考えていると発言。また、レベルファイブスタジアムに関し、スタンド席の個席化、照明の改善、そして電光掲示板の大型ビジョン化などの考えがあることを明かした。

そして、この日一番の注目は、2017シーズンを戦う新ユニフォームのお披露目。クラブカラーであるネイビーブルーをベースに、正面中央にはアビスパ伝統の縦ストライプをデザイン。4本のラインはクラブ、ファン、サポーター、ステークホルダー、地域住民の「結束」を表し、すべての人たちがひとつになり、ベクトルを合わせて上昇していく強い決意をイメージしている。ユニフォームスポンサーは、福岡地所株式会社、株式会社エイエス・コミュニケーションズ(プレモバ)、株式会社ふくや、株式会社ピエトロ、株式会社ビケンテクノの5社。1年でのJ1復帰、そして、J1に定着できるチーム作りを目指して戦う2017シーズンにふさわしいユニフォームになった。

また、この日は、昨年行われた活動報告会同様に、スクール生、アビチアJr、アカデミーのコーチ、選手も一堂に会した他、アビスパの試合運営を中心に、様々な形でサポートしているボランティアスタッフ、さらには、今シーズンからトップチームに昇格した崎村祐丞が小学校時代に所属した千代サッカークラブの監督が登壇。いつも以上に、地域で支えるクラブという図式が強調されるものになった。アビスパが目指すのは「真の市民クラブ」。その実現に向けて、一歩ずつ進んでいることを印象付けた。

そして、中締めに登場した石井幸孝福岡県サッカー協会会長が「ひとつずつ勝ち取って、今年はJ2で優勝してJ1に上がるために、クラブと一緒になって頑張ることを誓う。そして、J1に定着し、日本を代表にするチームになって、アビスパを頂点にしたサッカー王国福岡を築き上げていこう」と宣言して、2017アビスパ福岡新年感謝の集いは盛況のうちに閉会した。2017シーズンの開幕は2月26日。アビスパは新たな目標に向かって動きだす。

【中倉一志=取材・構成・写真】
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