「football fukuoka」中倉一志

福岡通信:さあ開幕!街頭キャンペーン

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アビスパ福岡は4日、天神パルコ前の路上で街頭キャンペーンを行った。チラシを片手に路上に立ったのは、野見山篤代表取締役をはじめてするフロント、職員の面々。また現場からは、鈴木健仁強化部長、井原正巳監督の他、堤俊輔、酒井宣福、三島勇太、金森健志の4選手が参加。クラブ一丸となって、3月8日にレベルファイブスタジアムで行われる開幕戦への来場を呼び掛けた。

「3月8日はアビスパ福岡の開幕戦です。是非、スタジアムに足を運んでください!」
「アビスパ福岡です!よろしくお願いします」
クラブ職員の大きな声が路上に響く。その声に合わせて、選手たちが来場を呼び掛けるチラシを配る。そして、駆け付けたサポーターも職員に交じって大きな声でアビスパ福岡をアピールする。その中には自らチラシを配る井原正巳監督の姿も見える。全員が笑顔を浮かべながら、丁寧に、丁寧に、チラシを道行く人たちに配っていく。

いつもなら、気づかぬふりをして通り過ぎていく人も多いのだが、この日は井原監督自らが来場を呼び掛けていることもあって効果は抜群。多くの人が立ち止り、チラシを受け取り、そして「がんばってください」と声をかけていく。過去、何度か街頭キャンペーンの様子を取材したことがあるが、私が、監督自らがチラシを配る姿を見たのは初めてのこと。道行く人たちも、井原監督の姿を見つけては、一様に驚きを隠せない表情を見せていた。

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今シーズン、本格的にクラブ改革に取り組んでいるアビスパ福岡だが、この日の街頭キャンペーンは、それを象徴するものだった。街頭キャンペーンに立ったフロント、監督、選手、職員は、それぞれが違う仕事を受け持つ。しかし、その目的は、アビスパを福岡の町の誇りとなるクラブにすること。全員が心をひとつにして天神の町に立った。街頭キャンペーンそのものは、以前からホームゲームが行われる週に定期的に行われているものだが、この日の街頭キャンペーンは、本気で変わろうとしているアビスパ福岡の姿があった。その象徴が井原正巳監督の姿だったように思う。

頑張っているのは選手たちだけではない。普段は表に出ることはなくても、職員1人、1人がアビスパの勝利を願って仕事をしている。その気持ちをひとつにして伝えた想いが、福岡県民・市民に届くことを願いたい。そして、満員のレベルファイブスタジアムで躍動する選手たちの姿を見てみたい。開幕戦は3月8日(日)。京都サンガ相手に13:00にキックオフされる。

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【中倉一志=取材・文・写真】
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