石井紘人のFootball Referee Journal

無料:森岡隆三氏がレフェリーに疑問を呈した26分のオフサイド判定と33分の主審のファウルジャッジは?細谷はオフサイド【スペイン戦ダハン・ベイダ審判団批評】 #daihyo #日本代表 #パリ五輪サッカー

ダハン・ベイダ主審率いるアフリカ大陸のトリオの判定の〇×は別として、どのようにジャッジしていたのかをレポートしたい。

1分、裏をとられそうな所を引っかけて止めたエリック・ガルシアに反スポで警告。最初のファウル、カードでも迷わず掲出した。

4分の大橋のファウルにスペイン側はカードをアピールするが、SPAでもラフでもないため、懲戒罰は出さず。選手のリアクションに惑わされない。

9分の二つのコンタクトは、一つ目は不用意ではない、二つ目はボールに対して体を入れれば接触は起こるとノーファウルとした。11分の斎藤や18分の関根も同様で、ダハン・ベイダ主審の基準としてボールにプレーできる範囲内ではタフにプレーしなければいけない。もちろん、27分の藤田のように、遅れたチャージになれば、当然ファウルとなる。

16分、遅れ気味に足にいった木村に注意を与える。34分にもかわされた所をキッキングで止めたフェルミン・ロペスはタクティカルとは見ず、注意で収める。

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45+7分、背後からアフターで足にいったアレックス・バエナにラフプレーで警告。

26分の笛は、AR1はフラッグアップしていなかったようだが、主審が勘違いしてオフサイドをとってしまったか。もしかすると、コミュニケーションシステムでの連携が巧くとれなかったのかもしれない(その前の関根がオフサイドだとしても納得感の低いタイミングになった)。トリオとしてのクオリティが問われる。

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33分はプレー出来る範囲外から背中を不用意に押したということで藤田のファウルをロールバックした。

40分の細谷のゴールは、足が出ておりオフサイド判定は仕方がない。アナウンサーは「これをオフサイドとされると」とボヤいたが、VAR導入試合とはこういうことだ。

 

~採点基準~

5:レフェリーチームなしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:カード・得点に対する微妙なシーンもあったが試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があり、ピッチに不満を残した

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

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