石井紘人のFootball Referee Journal

無料:谷本涼「フットボールにある喜怒哀楽のように、レフェリーとしての表情や表現で」渡辺康太「ラインキープのためのアジリティ」【レフェリーブリーフィング2023スタンダード説明会】

1月27日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会による2023年の第1回レフェリーブリーフィングが行われ、佐藤隆治Jリーグ担当(VAR)の3Dラインの難しさのプレゼンテーション、東城穣Jリーグ担当統括の今季スタンダード説明後に質疑応答の場が設けられた。

多くは3Dラインにかかる時間や用いる回数への質問などが飛んだが、私からは「プロフェッショナルレフェリー(PR:JFAと契約するプロの審判員)の方々にお伺いしたいんですけど、ご自身のレフェリングの特徴というか、強みというか。例えば“足が速い”とか“共感力”があるとか、気を付けていることがあれば、自己紹介的に教えて頂ければと思うのですが」と伺った。

 

■渡辺康太の『ラインキープ』はスタジアム観戦ならではの見所

今年からPRとなった34歳の谷本涼レフェリーは、

「自分がいつも意識しているのはフットボールの中で選手もスタジアム全体も喜怒哀楽があるように、レフェリーとしても表情や表現と言うのは選手に伝わると思っているので、これからやっていきたいなと言う風に思っています。あとはまだ年齢的に若いということもあるので走力、ポジショニングを積み上げていきたい」

と『表現力』と『走力』をアピールポイントとして教えてくれた。

今年からPARとなった32歳の渡辺康太アシスタントレフェリーは、

「主審と違って、副審という立場なので、居るべきポジションは決まっています。ディフェンスラインだったり、ボールだったりという所で、そこに対するリアクションが求められる職業なのでアジリティのところは普段からこだわってやっています」

とのこと。渡辺PARの『ラインキープ』はスタジアム観戦ならではの楽しみとなりそうだ。

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