石井紘人のFootball Referee Journal

無料:なぜディマリアへのデンベレのファウルPKにVAR(ビデオアシスタントレフェリー)はOFR(オンフィールドレビュー)をすすめなかった?【アルゼンチン×フランス:ルール解説】 #FIFAワールドカップ2022

メッシ擁するアルゼンチンの優勝で幕を閉じたFIFAワールドカップ2022カタール大会。フランスとの決勝はエキサイティングな展開となったが、その中で一つの判定がSNSで話題になっている。

21分、デンベレをキックフェイントでかわしたディマリアがペナルティーエリア内に進入。後ろからデンベレが追いかけると、足が引っかかったディマリアが倒れる。

シモン・マルチニアクレフェリーは迷わずファウルの笛を吹き、PKとジャッジしたが、この判定に「これPK?」と議論を呼んでいる。

ということで、『サッカー競技規則』から紐解きたい。

この判定は、デンベレの右足が、ディマリアの左足を、

競技者が相手競技者に対して不用意に、

 

・つまずかせる、またはつまずかせようとする。

 そして、その判定が、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)には「あきらかな明白な間違い」には見えなかった。おそらく、実際に接触していること。ディマリアのコースに、デンベレが不用意に入ったようにも見えるため、VARからすれば介入し辛い。

さらにいえば、今大会は、このようなファウルを見極める傾向にもあった。

 

ということで、オンフィールドレビュー(OFR)もなく、レフェリーの判定が支持されたのだと思う。

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