石井紘人のFootball Referee Journal

無料:GK永石と宮のチームメイト同士の接触はどう対応すべき?阿部勇樹氏、家本政明氏の見解は?【アビスパ福岡×名古屋グランパス】

FBRJでも取り上げたアビスパ福岡×名古屋グランパス戦の55秒のシーンを『Jリーグジャッジリプレイ』(DAZN)が取り上げた。

アビスパ福岡ルキアンの名古屋グランパス先制点は「倒れている選手がいるままプレイが続行、審判がプレーを止めるべきでした」のレフェリー批評

平畠啓史氏は「チャンスが続き、味方同士の接触で、止めるのは難しい」とレフェリーの続けさせた判断を支持しながらも「頭の隅の方に、止めるっていう選択肢はあるかな」とも付け加える。

阿部勇樹氏は「(かなり危険な当たり方だったので)僕が名古屋側としても『大丈夫かな?(試合を)止められても頭同士(で危険)だから(仕方ない)』という気持ちもあるし、味方同士だから続けさせてよという気持ちもある。本当に難しいジャッジ」と、どっちのジャッジをしても難しいシーンであることを出演者全員で共有した後に、「主審の方が吹いたら、それが正解だと思う。危険だと思って止めたなら、それで良いと思っちゃうタイプ。その時は、なんで止めたんだと思っても、ゲーム終わった後に、シーンを(試合後に)みて『こうだったから良かった』」とレフェリーの判断を支持すると語った。

家本政明氏はレフェリーのテクニカルな部分から解説。即座に止められなかった要因の一つに、レフェリーのポジショニングが串刺し気味であり、接触の部位と程度の強度が見えなかったのではと推測し、4thのサポートも必要なシーンでもあり、FBRJでも指摘したように過去の事例を共有できていないこと、指導の部分にもフォーカスした。

レフェリーが難しかったのと同様に、選手たちもプレーを止められない難しいシーンだった。誰か一人に矛先を向けるのではなく、次に向けて日本サッカー全体で議論すべきだと思う。

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