石井紘人のFootball Referee Journal

FUJIFILMSUPERCUPのレフェリーチーム「多くのシーンで適切なジャッジ、マネージメント」も大島のホールディングは「現場で一番求められる適切なジャッジ」出来ずDOGSOが…【審判ブリーフィング前編】

本日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が、2022シーズンの判定基準(スタンダード)説明会をオンラインで行った。

黛俊行JFA審判委員会委員長はJリーグの臨時理事会に出席のため不在。代わりにJFA審判マネジャー全体統括になった扇谷健司JFA審判委員会副委員長が冒頭の挨拶を行い、出席したプロフェッショナルレフェリー(PR:JFAと契約するプロの審判員)も一人ずつ挨拶を行った。

そして、話題となったFUJIFILM SUPER CUP 2022川崎フロンターレ×浦和レッズ戦の説明が行われた。

 

扇谷副委員長「レフェリーの笠原さんを中心に、多くのシーンで適切なジャッジ、マネージメントされていたと思っています」「難しい試合ですし、当該シーン以外は適切な判定がほとんどされていました。選手の皆さんも協力的でフェアな試合だったと思います」

「ただ、一つのシーンは議論を呼ぶ判定だったと思っています。

ここでレフェリーのジャッジを擁護するつもりはありません。なぜ、この映像を出したかと言うと、これは決定的な得点の機会の阻止(DOGSO)で退場にすべきでした。改めて、ここでお伝えさせて頂きたいと思います。」

扇谷副委員長があえてレフェリーを晒す形になるかもしれないのに、映像を取り上げたのは、FUJIFILM SUPER CUPが今季の基準を示す場ということが、サッカー関係者全体の認識になっているからだろう。

「ここでお伝えすることにより、選手やクラブの皆さんにも、改めて『こういった行為はDOGSOになる』とご理解頂きたいと思っています。

もちろん、現場のレフェリーはフィールド上でベストを尽くしてくれました。結果として、正しい判定は出来ませんでした。レフェリーを擁護する訳ではありませんが、まだ若いレフェリーで、こういった経験を持って、より良いレフェリーになって頂きたい。

ただし、このシーンを客観的に見ると、我々の見解としてDOGSOです。」

今季もオープンに出来る部分(なぜクローズにしなければいけない部分が?はFBRJを御覧下さい)に関しては、相互理解のために、レフェリーブリーフィングで開示していくようだ。

 

―レフェリーはアドバンテージを見た訳ではない?

 

(残り 1296文字/全文: 2215文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ