石井紘人のFootball Referee Journal

無料:谷口へのハンドリングの適用は?誤審ならなぜ見極められなかったか?【川崎フロンターレ×ガンバ大阪戦審判団批評】

J232節、優勝争いをする川崎フロンターレの試合で議論できる判定があった。

川崎が1-0でリードする90+3分、ガンバ大阪のロングボールをペナルティーエリア内で谷口がトラップする。

ハンドリングの適用はされなかったが、如何だろうか?

ボールを手または腕で扱う

競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則である。

次のことを考慮しなければならない

・ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)

・相手競技者とボールの距離(予期していないボール)

・手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。

・手に持ったもの(衣服、すね当てなど)でボールに触れることは、反則とみなされる。

・もの(靴、すね当てなど)を投げてボールにぶつけることは、反則とみなされる。

審判委員会「我々はレフェリーに「ハッキリとハンドだと確信が持てなければ、吹かないように」と通達しています(参考記事:2016ゼロックスのハンドリングの誤審について)。

これは逃げろという意味ではありません。ハンドをとるならば、当たった所が見えていなければいけない。ファウルであれば、チャレンジというのもありますが、ハンドリングは当たったか当たっていないかが大きなポイントです。(PA内のハンドリングは)大きな判定だからです。大きな判定には確信と自信が必要になります。」(参考記事:なぜジュビロ磐田×ヴィッセル神戸戦の渡部のハンドリングを見極められなかったか

後程、ワンシーンだけでなく、全体の審判批評したい。

 

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