クリスティアーノロナウドから学ぶ、レフェリーとはどのようにコミュニケーションをとるべきか【審判批評無料コラム】
2010年南アフリカW杯、ブラジル対ポルトガル戦。すでに決勝トーナメント進出を決めていたブラジルは緊張から開放されたかのように本来の攻撃力をみせ、引き分けが最低条件のポルトガルが守る形となった。それに伴いフィジカルコンタクトが多く激しい展開となる。
W杯本大会で最多タイの8試合の主審を務めたベニート・アルチュンディア氏(メキシコ人)は、前半だけでブラジルに3枚、ポルトガルに4枚の警告を与えた。
後半開始前、クリスティアーノロナウドは痺れをきらしたかのようにアルチュンディア氏の元に向かい、1分近く熱っぽく何かを説明していた。
“カードを出しすぎだ”
など異議を唱えていると思いきや、
「前半は少し興奮していた選手もいた。
だから、後半はキャプテンである僕がチームをコントロールすると約束する。
ハーフタイムにもそのことを皆にも話をした」と
前半の謝罪をしていたのだ。
「ロナウド選手は、私の基準を理解したようでした。
前半に、ファウルをとったことでエキサイトしたポルトガル選手に、警告を与えたのもあるのでしょう。
後半は、ポルトガル選手が異議を唱えようとしても、ロナウド選手がすぐに間に入った。
こちらをコントロールしようという意図もあったのでしょう。
幸い、ポルトガル選手たちは落ち着いてプレーしたので、後半はカードを出さずにすみました」(アルチュンディア氏)
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