石井紘人のFootball Referee Journal

【無料/コラム:ルール解説vol19】FC東京×ガンバ大阪:室谷への今野のチャージを岡部拓人審判団はなぜPKとしたか?

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66分のボールアウトの判定など、ガンバ大阪側が不満に感じるシーンはいくつかあったが、やはり論点は75分だろう。

競技者が次の反則のいずれかを不用意に、無謀に、または過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接FKが与えられる。

・チャージする。

・とびかかる。

・ける、またはけろうとする。

・押す。

・打つ、また打とうとする。

・タックルする。または、挑む。

・つまづかせる、または、つまづかせようとする。

不用意とは、競技者が相手に挑むときに注意や配慮が欠けていると判断される、または慎重さを欠いてプレーを行うことである。

これら競技規則を踏まえて、FC東京の室屋成への今野泰幸へのチャレンジを見ると如何だろうか?もちろん、ガンバ大阪側の不満となったのは、判定の〇×だけでなく、福西崇史氏が指摘したような「しっかりと副審とのコミュニケーションがとれていなかったので、こういう(選手の不満が起きる)ことになる」といったマネジメントや表現力の部分もあるだろう。45分のドリブルする中島翔哉へのホールディングで警告となったアデミウソンのファウル含め、FBRJ(参考記事:FC東京室谷への今野のPKとなったチャージはボールにプレーできてる?本当にガンバ大阪に不利なジャッジか?)でしっかりと議論したい。

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