石井紘人のFootball Referee Journal

【記者会見】ハワード・ウェブ マーティン・アトキンソン

2010FIFAワールドカップ南アフリカで決勝戦を務めた審判トリオ、ハワード・ウェブ。マイケル・ムラーキー。ダレン・カンの記者会見が行われた。

 

松崎:日本サッカー協会とFA(イングランドサッカー協会)で昨年からレフェリーの交換プログラムを行っています。Jリーグにプレミアリーグの審判員が来たり、家本政明がイングランド代表の試合を吹いたりもしました。ということもあり、今年は我々が招聘しました。昨年までトップレフェリーインストラクターを務めていたアラン・ウィルキーがイングランドに戻り、今年からキース・ヒールが代わりに就任します。キースの招聘にイングランドに行った際に、ハワードに今回来られないかと交渉をしました。二つ返事でOKを貰いました。

 

 

ハワード・ウェブ:皆さん、こんにちは。このように温かく招いて頂いて、日本での出来事全てが本当に素晴らしい。今後も、JFAFAで交換プログラムを続けて欲しい。昨年、2010南アフリカW杯で西村と相楽と決勝戦を担当した。彼らと日本でまたチームを組めて嬉しい。ユウイチがW杯でビッグマッチを任されたのは、日本のレフェリーレベルが上がっている証拠ではないだろうか。今回、大阪と東京でレフェリーワークショップを行ったが、400人も集まった。これからの未来が明るいというのを物語っている。白熱した研修内容だった。そして、キース・ヒールはトップレベルの素晴らしいインストラクターだ。これから来るFAの審判員たちも日本で良い経験ができるはずだ。日本代表チームだが、南アフリカで滞在していたプレトリアで、日本×デンマークを見たが、組織的かつフェアなチームだと思った。それは、先日、主審を務めた新潟でも同じ印象を受けました。

 

 

マーティン・アトキンソン:ハワードが私の思いを全て伝えてくれた。今回の交換プログラムで私も大きな経験をえられる。明日は、この素晴らしいスタジアムで、正しいプレーを期待したい。

 

 

ダレン・カン:(松崎委員長から話を振られ)レフェリーワークショップで言ったように、生まれ変わってもホイッスルではなく、フラッグを手にしたいと思っています。

 

マイケル・ムラーキー:(W杯決勝戦で決勝ゴールのオンサイドを正しく判定した)僕はハワードやマーティンよりきっと上手いから、主審をやるよ(笑)。主審にはたくさんのスキルが必要だが、見た目も大事だからね(笑)。

 

 

司会:ここから質疑応答に入らせて頂きますが、質問事項について一点お願いがあります。今大会のジャッジ、及び、今までに彼らが割り当てられた試合のジャッジに関することはお答えできませんので、ご了承下さい

 

 

-石井紘人:南米の選手が増えてから、欧州リーグに汚くずる賢いプレーが増えたと指摘する専門家がいます。ハワード・ウェブさんは、欧州でレフェリーを続けていて、どのように感じますか?

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