八戸は今治WGインディオに注意せよ！【プレビュー】明治安田生命J3リーグ 第5節 2022年4月10日 FC今治対ヴァンラーレ八戸【無料記事】

2022年04月07日 22時01分　
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J3第3節・藤枝MYFC戦をオウンゴールにより1-0で勝利を収めたヴァンラーレ八戸は今季初白星を挙げた。続くJ3第5節・FC今治戦では、勝利の余韻をそのままに連勝を狙いたい。今治は1勝1分け2敗の勝点4。アウェイに乗り込む八戸は、1勝2敗の勝点3。八戸はJ3第4節・アスルクラロ沼津戦が延期になったため、今治より1試合消化が少ない。公式戦がなかった日、八戸は紅白戦を実施したため、選手たちのコンディション調整は通常運転であろう。それでも沼津に移動する時間と体力は温存できたことで、フレッシュな状態で今治戦に臨めるはずだ。

以下の図は、藤枝戦のフォーメーションとスタメンである。

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八戸は、開幕戦から「3-4-2-1」のフォーメーションを敷く。今治戦でも同じフォーメーションを採用するだろう。しかし、メンバーには変更があるかもしれない。CHの新井山 祥智から相田 勇樹やほかの選手にチェンジするかもしれないが、藤枝戦では新井山による前線からのプレスが効いていたため、今節も頭から起用するかもしれない。試合までの間でコンディション不良の選手がいれば、藤枝戦と同じメンバーでスタートする可能性はある。

普通に考えれば、落ち着いてしっかり守り切ったディフェンスラインを変えてはこないはずだ。また、両WBも高い位置を取って相手のサイドの選手を敵陣に押し込んだ。特に、丹羽 一陽の状態が上がってきたので、彼の活躍が期待される。ST前澤 甲気は、葛野 昌宏監督の信頼が厚いので、スタメンで使われるし、同じST島田 拓海と萱沼 優聖のコンビネーションが良かったので、継続した起用になるだろう。控えでも昨季活躍したDF小牧 成亘やMF坪井 一真が巻き返してくる。メンバー構成として、飛び抜けた存在がいない分、誰でもレギュラーになれるチャンスがあるのが八戸であるのだ。だから、ここでは名前を挙げていない選手たちの奮起を期待したい。

対する今治は、J3第4節・ギラヴァンツ北九州戦で0-3の敗北を喫している。今治のフォーメーションは「4-3-3」で中盤が逆三角形を作る。3トップの攻撃的なスタイルだが、DF陣がポジションや対人を無視してボールに気を取られる回数が多いことが失点に繋がっていた。とはいえ19分と21分にゴールポスト直撃のシュートがあったため、あのシーンでどちらかが決まっていたら状況は変わっていたかもしれない。

今治の攻撃に関しては、右WGを務めるブラジル国籍のインディオに注意が必要となる。スピードがあってゴール前のボールによく絡んでくる。八戸は、左サイドでインディオと対面する丹羽や近石 哲平が、どれだけ動きを封じられるかが試合のポイントになってくる。

守備面は、先に述べたように不安定である。例えば、この試合2得点の北九州FW髙澤 優也が挙げた3点目は、対応したCB飯泉 涼矢がスライディングしたところを切り返され、フリーにさせてしまったことでシュートが打たれていた。あの場面でスライディングする必要は全くなった。スライディングは最後の手段であって、身体を寄せて防ごうと寄せていけばいいだけの話である。したがって、攻撃力と守備力が噛み合っていないのが、ここまでの今治だと言える。

八戸でキーマンになるのは、CFの選手である。萱沼 優聖が起用されるか分からないが、FWが得点を取れるようなチームでなければ、今後のシーズンを乗り切るのが難しくなる。萱沼は、クロスバー直撃のシュートを放ったり、島田が相手DFの裏に抜けるのをサポートとしたり、期待を持たせるプレーをしていた。得点を決めれば、FWとしてチームでの信頼を得られるし、本人にとっても大きな力になる。ぜひ、結果を出してもらい。

ともかく、八戸は前半に失点をしないように注意して、後半勝負に持ち込みたい。劣勢に回った時の今治は、意外と脆いのだから。

川本梅花