川本梅花 フットボールタクティクス

【サッカー観戦術/ゲームの流れ】「個人戦術–攻撃編−」ドリブルで相手を抜ける選手は「シザース」を使う

【サッカー観戦術/ゲームの流れ】

「個人戦術–攻撃編−」ドリブルで相手を抜ける選手は「シザース」を使う

ドリブルで相手を抜ける選手は、「変化」をつけるのがうまいのです。どんな「変化」なのかと言えば、「スピードの変化」と「方向の変化」になります。こうした「変化」を作るために、ドリブルテクニックのひとつである「シザース」というフェインがあります。「シザース」とは「ハサミ」を意味です。したがって、ハサミを動かすようなフォームで繰り出されます。「シザース」の基本的な動作として、ボールの上をまたぐという動きになります。

「シザース」の効果は、以下のようなものです。相手ディフェンスの左か右かどちらかをドリブルで抜くように見せかけてボールをまたぎます。この動きによって、相手の重心が大きく傾けられます。このように、相手が惑わされて重心を移動するので、移動した逆を取って抜き去ることができるのです。「シザース」には、「高速シザース」と「大きな動作のシザース」があります。「高速シザース」の使い手で有名なのはクリスティアーノ ロナウドです。「シザース」の実際の動きを見たい方は、YouTubeで確認してください。

ドリブラーには、相手を抜くための動きのパターンを持っています。うまいドリブラーほど、決まった「自分の型」があります。ドリブラーがボールを持って行動を開始したら、「型」があるのでそのやり方をよく見てみましょう。さらに、ディフェンダーとの間合いやスピードのつけ方にも注意を払いましょう。

〈了〉

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