【連載】センターハーフの5つの特性【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】
【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】
■センターハーフの5つの特性
■ミッドフィルダー(Midfielder=MF)
ミッドフィルダー(MF)は、ディフェンダー(DF)とフォワード(FW)の間にポジショニングして、彼らの繋ぎ役を担い攻撃と守備の両面で動き回る役割を与えられています。
●センターハーフ(Centre half=CH)
ポルトガル語で「ボランチ(Volante)」、スペイン語で「ピポーテ(Pivote)」と呼ばれるポジションです。または、英語での「アンカー(Anchor)」と同義だと言えます。ポジションは、中盤の真ん中であり、チーム全体の中央に位置するMFです。攻撃と守備の両面で高いレベルでプレーすることを求められます。さらに、チームの精神的支柱としての役割を担わされるケースが多く見られます。
CHには、基本的に4つの特性が求められます。
1. カバーリング能力
2.組み立て能力
3.1対1の能力
4.攻撃的な能力
5.スタミナ
1のカバーリング能力においては、CHの両サイドにいるサイドハーフ(SH)のいるスペースをカバーする必要があります。ダブルセンターハーフの場合、カバーリングに行くことは自分の持ち場を離れることになるので、相方とコミュニケーションをとって連携していきます。動く場所が広いので、相当なスタミナを必要とされます。
2の組み立て能力ですが、DFからボールを受けてFWやSHへボールを供給していきます。フリーでボールを受けるためのポジショニングと、ボールを受けて前を向けるトラップの技術、さらにフリーの選手をすぐに察知する視野の広さを持って。、攻撃全体の指揮を取る役割を果たさないとなりません。
3の1対1の能力は、攻守において、相手選手との1対1に負けない対応力とフィジカルの強さを求められます。さらに、ボールをもらうために中盤に下がってきたFWへの対処や中央に入ってきたSHへの対応もしなければなりません。簡単に足を出してファールをもらうようなプレーはせずに、ミスしない守備が要求されるポジションです。
4の攻撃的な能力は、守備面でチームを支える反面、攻撃においてはゴールに直結するプレーが求められます。精度の高いラストパスやミドルシュートなど、得点機を演出する役割があります。
5のスタミナに関しては、ピッチの左右への動き回りや相手選手の攻撃の芽を摘む役割を期待されます。そのためにも無尽蔵のスタミナを要求されるポジションです。
川本梅花