【サッカー観戦術/ゲームの流れ】「プレッシング」は3つの要素が大事
【サッカー観戦術/ゲームの流れ】
■「プレッシング」は3つの要素が大事
「プレス」とは「圧力」の意味です。アナウンサーが「プレスをかける」と言った場合、その意味は「圧力をかける」になります。つまり、「プレスをかける」が、今回のテーマである「プレッシング」に当たるのです。では、「プレッシング」とは何のことでしょうか?
「プレッシング」とは、相手が持っているボールに寄せていく(=プレスをかける)ことではありません。3つの要素がセットとなって、はじめて「プレッシング」と呼べるのです。その3つとは以下になります。
①ボールへのプレッシャー
②プレッシャーをかけた選手のいたスペースへのカバーリング
③ボールへのプレッシャーと同時に最終ラインの押し上げる
「プレッシング」は、チーム全体で相手からボールを奪いにいく際に用いられる守備戦術で、「プレッシャー」「カバーリング」「ラインコントロール」の3つの要素が連動して行われます。
ボールを持った相手選手の近くにいる選手がプレスをかけにいきます。その際に、プレスに行った選手のいた場所が空くことになります。その時に味方の選手全員が、ボール方向に移動しながら、スペースをカバーリングしに行きます。最終ラインのDFは、プレスに行ったと同時にラインを押し上げます。ただし、プレスがかからず相手選手が縦パスを使ってDFラインの裏のスペースにパスが出せそうならば、無理にラインを上げることはしません。
理想とされるのは、FWとDFの距離が40メートルを保つことだと考えられています。
〈了〉