川本梅花 フットボールタクティクス

【連載】黄金ゾーンと呼ばれる左45度からのシュート【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

黄金ゾーンと呼ばれる左45度からのシュート

シュートを打つ際に、基本的に3つのキックの仕方があります。

①インステップキック

②インフロントキック

③インサイドキック

これらのうちで、①のインステップキックが、シュートを打つ場合の蹴り方でよく見られます。

インステップキックは、ボールを足の甲で蹴るやり方をします。インステップキックでボールを蹴る時には、ボールの重心が足を当てる場所になります。重心を捉えるので、ボールを強くまっすぐ蹴ることができるので、シュートの際によく見られるのです。ただし、強いボールを蹴ったからと言って、ゴールが決まるとは限りません。

ストライカーには、「ここの場所で決まりやすい」という得意な「シュートゾーン」があります。よく言われるゾーンが、ゴールの右45度の場所です。利き足が右であれば、ニアサイドにもファーサイドにもシュートを打ち込めます。この場合、インステップキックで蹴れば、ゴールの確率は高まります。

もしもシューターが、②のインフロントキックが得意な選手ならば、左サイドの45度からカーブをかけてゴール枠のそこからグッグッとカーブをかけてファーサイドのゴール左上を狙います。

インフロントキックは、「足の内側」と「足の甲」の「間の部分」で蹴るやり方です。足の親指の付け根あたりで蹴るキックのことなのです。

試合を見ていて、左サイドからドリブルで横に移動してペナルティエリアに入ってきてシュートを決める場面があります。あれは、インフロントキックでカーブかけながら蹴っているのです。そして、あの角度が左45度になります。

左サイドにいる選手が、横の方向にドリブルしてペナルティエリアやバイタルエリアに進んで45度の角度になったらシュートチャンスですから、その選手がシュートなのかパスなのか、どんなプレーを選択するのか注目するといいですね。

川本梅花

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