【連載】FWとDFの距離を40メートルで保っているのか【コラム】1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識
【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】
■FWとDFの距離を40メートルで保っているのか
守備に関する基本的な見方を紹介します。試合がはじまったら、フォワード(FW)とディフェンダー(DF)の距離をみましょう。もしも、FWとDFの距離が開いていたならば、あまり組織的なコンセプトを持っていないチームだとわかります。あるいは、FWとDFの距離が狭まっているならば、そのチームはしっかりしたコンセプトのもとで組織的に作られているチームだとなります。
FWとDFの距離が狭い場合、相手がボールを持っている時にコンパクトを保てるのかがポイントになります。相手のDFが最終ラインでボールを回していたとします。その際に、FWは、ファーストディフェンダーとなってボールを追いかけます。必然的に、FWが前に進むのですから、後ろのDFとの距離が開きます。その時に、DFも一緒に上がって行っているのかが問題なのです。
DFが最終ラインを上げるのには、相手がボールを下げた時に限ります。相手がボールを下げて、FWが追いかけて、それに追順しながらラインを上げるわけです。その際に、FWとDFの距離がコンパクトに保たれているのかが重要になります。
FWとDFの距離をコンパクトにするメリットとして、以下のことが挙げられます。
①エリアを狭くすることで人数をかけてボールを奪える。
②相手のパスコースを限定できる。
③こぼれ球を拾いやすい。
FWとDFの距離感は、40メートルくらいがいいとされます。ピッチの広さが105メートルですから、3分の1くらいの目安になります。
守備を見る基本は、FWとDFの距離をコンパクトにして、40メートルの間隔を保っているのかにあります。
川本梅花