川本梅花 フットボールタクティクス

【連載】プレスバックで相手を挟み撃ち【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

プレスバックで相手を挟み撃ち

「プレスバック」とは、「挟み撃ち」を意味します。2人以上で相手選手を挟み撃ちにしてボールを奪うやり方です。プレスバックには、2つの局面が想定されます。

①ボールを奪われた際に相手をすぐに追いかけて味方の選手と挟み撃ちにする。

②相手のパスコースを限定させて、そこに出されたパスの受け手に味方の選手と挟み撃ちにする。

プレスバックという守備戦術には、「一気に」という言葉が付加されます。つまり、「一気に戻って挟み撃ちしてボールを奪う」ことなのです。

相手ディフェンダー(DF)にプレスに行ってもボールを奪えない状態にあったとします。その場合、FWは相手DFがサイドバック(SB)へのパスコースを出させないポジショニングをします。ここで限定されたのは、DFガSBにパスを出せないので、CHへの縦パスを選択させるということです。相手DFがCHに縦パスを出す瞬間、FWはポジションを下げてCHに寄せて行きます。CHの背後には、味方のMFがプレスをかけます。ここで、FWとMFが相手CHを「挟み撃ち」した状態を作るのです。

近現代サッカーにおいては、FWの守備への献身さが求められます。守備に貢献して、なおかつ得点も期待されるFWの仕事。FWにとっては、「守備免除」は遠い昔の話になっているのです。

川本梅花

 

 

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