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【インタビュー】#大石篤人 監督「やっぱり我慢することができない。経験値がまだまだ足りないのかと思います」【無料記事】J3第29節 #藤枝MYFC 2●1 #ヴァンラーレ八戸 @fujiedamyfc_pr @vanraure

大石篤人監督(ヴァンラーレ八戸)「やっぱり我慢することができない。経験値がまだまだ足りないのかと思います」

明治安田生命J3リーグ第29節
藤枝MYFC 2●1 ヴァンラーレ八戸
https://www.jleague.jp/match/j3/2019/110306/live/

梅花 1対0でリードしていたなら、後半になってそんなに攻め上がらなくてもよかったように思うんです。攻め上がるにしても、もっとリスクマネージメントを持っていてもよかったんじゃないでしょうか。守備にしても、相手を後追いしてのファールが目立って、ブロックを敷いて守ってもよかったと思うんですが。いかがでしょうか?

大石 本当にそうですよね。まあ、その通りじゃないですか。そこができないところが、今の順位に現れています。

藤枝のように2対1になってブロック形成してやられないのが上位。真ん中はしっかりガンとしてますし、両脇の選手は変わりましたけど、川島(將)がいたらもっと強固だったと思います。想像以上に選手たちがプレッシャーを感じていて、後手になってしまった部分が多かったかなと思います。何回もあれだけ、間を使われたのがそういう理由かもしれません。ただ、PK(ペナルティキック)を与えた場面は、本当にもったいない。あんな場所ですることではないので。散々、藤枝とやる時の話はしていて、ホームでやった時のフリーキックもファールから与えたものだったので。そう伝えても、やっぱり我慢することができない。経験値がまだまだ足りないのかと思います。

梅花 右サイドからの攻撃ですが、前々節もおっしゃっていた通り、中村(太一)が下がって、國分(将)が上がって、そこに小牧(成亘)が絡んで、というけっこういい展開が作れていたと思うんですが。

大石 んーん、まあ、やっぱり、安藤(由翔)はJ3でも左サイド屈指な選手だと思いますから、いつもだったら将もあそこは崩せるんですが、安藤の裏を取ったかと言えば取れていなかったので。表ではボールを回しているけど、背中は取れていない。じゃあだからと言って、藤枝にめちゃくちゃ崩された訳ではなくて、決められるところで決めれる選手がいるのかいないのかの違いじゃないのかと。うちはまだまだそこが足りないと思います。

−− 一年ぶりにここで試合をした感想は?

大石 まあ、変な感じですよね(笑)。相手のベンチに行って、いろんな人に挨拶されて、「なんだろうこれ」という感じです(笑)。冷静にやろうと思って冷静にはやりましたけど。いかんせん、パワーバランスが。前回対戦した時も、清本(拓己)であるとか、むかし大分(トリニータ)と戦った時も、怖い相手だと思ったので、一人で打開できる選手が山ほどいる、というところじゃないですかね。そこら辺は、懐かしさというよりも「倒してやろう」という気持ちが強かったので、特には何もなかったです。

−−入りは勢いがありましたよね。

大石 入りはいつもいいですよ。あれが継続できないんですよね。逆転されてから、ああいう風に動かすという。「もっと90分通してやってくれよ」と思います。そこが、彼らが見えないプレッシャーを感じて後手に回った部分ではないかと思います。非常に、PKが残念ですよね。あとは、こんな深いグラウンドで、3年半くらいやってますけど、こんなグラウンドでやったことがない。今日は、「ラグビー場か」というくらい芝が長かった。正直に言うと、ちょっとひどいですね。サッカーをするべきところではない。3年半やって、僕は芝生がこんな長い時にやったことないから。たぶん両チームにとっても、相当にパフォーマンスは落ちたと思います。その分、ボールが止まるので、事前に、マッチミーティングでレフェリーに「球際のところはちゃんと取ってよ」と伝えていたんですが、それもあやふやになっていた。お互いにストレスがたまるゲームになったのでは思います。まあ、藤枝は勝ったからいいと思いますけどね。

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