川本梅花 フットボールタクティクス

【蔵出し取材メモ】#岸本武流「呪われてるんちゃうかなと思って(笑)」【インタビュー】J2第38節 #ロアッソ熊本 戦後のコメントより

岸本武流「呪われてるんちゃうかなと思って(笑)」

スタジアムに取材で訪れた記者は試合終了後、監督や選手たちから話を聞くことになる。その内容は主に、先ほどまで行われた試合に関する説明や分析、感想、あるいは次の試合に向けた意気込みとなる。こうしたコメントの多くは、いわゆる“賞味期限”が短い。タグマ!の分析によれば、試合終了から48時間が目安となるようだ。

しかし「川本梅花フットボールタクティクス」では試合後に十分な時間が取れず、コメントを公開できないまま、48時間を経過することがしばしばある。旬を逃したコメントを掲載することに抵抗があるため、何らかのタイミングで紹介できるように準備をするのだが、多くの場合は空振りとなる。

そうすると、せっかく監督や選手たちから聞いた言葉がふいとなるため、方向を展開。旬を逃したと自覚しつつも掲載することにした。ここに掲載する記事は“直近のコメント”ではないことをご承知いただきたい。

取材メモ:岸本武流コメント

明治安田生命J2リーグ第38節
水戸ホーリーホック 3-2 ロアッソ熊本
http://www.mito-hollyhock.net/games/11473/

水戸は45分、FWジェフェルソンバイアーノのPKで先制。53分にMF小島幹敏、72分にMF茂木駿佑(66分から途中出場)がゴールを決め、3-0とする。そして76分、MF伊藤涼太郎と交代でFW岸本武流が投入される。すると78分、83分に失点。水戸は3-2で辛くも勝利を収めた。

――得点を呼び込みそうな雰囲気があったよね。タケル(岸本武流)が出てきて、これは得点のチャンスだと思ったんだ。それがなんというかね。あんな試合展開になるなんてね(笑)。

岸本 試合に出たら、状況が一転して(笑)、僕もびっくりしましたよ。呪(のろ)われてるんちゃうかなと思って(笑)。こんなことあるんや。こんなイケイケムードなのに、俺が入った瞬間、まじでちょっと、呪われてるかもしれないですよ(笑)。

――(お互いに笑いしか出ない)。いや、本当だよね。最高の残り15分でしょ。これはいいところで出てきたな、思って。

岸本 ほんまに。これで、逆転とか同点になったら、絶対、俺のせいや、と(笑)。

――笑ったらいけないけど、笑うしかない状況になったからね。でも、右サイドでクロスを上げたりとか、悪くはなかったよね。

岸本 そうなんですよ。悪くはなかったと思うんですけど。

――コンディションはいいね。

岸本 悪くはないですよ。だから、呪われてる。怖いですよ、逆にこんな試合展開でプレーしたことが。

――次は、モンテディオ山形戦だね。

岸本 山形戦はね、開幕のいいイメージがあるので。

2月25日に開催されたJ2第1節・山形戦、水戸は3-0で勝利。
http://www.mito-hollyhock.net/games/8482/

――ちょっと行きたいよね。スタメンで出てほしいね。ところで、練習での感触はいいの? フィットしてるの?

岸本 調子は悪くないんですが、フィットはしてないですね。なんかちゃうな、と思う。

――何が違う?

岸本 それが分からないんですよ。

――この試合での監督からの指示は?

岸本 点取りに行けよ。点取っていいからな。

――3点入っていたら、その試合は4点目を期待するからね。

岸本 もったいないと言うか、呪われてますよ。

――そうかそうか(笑)。いや、笑ったダメなんだけど(笑)。ともかく、山形戦は気持ちを切り替えて。

岸本 そうですね。フレッシュな気持ちで臨みます。

――期待してるから。

10月28日に行われたJ2第39節・山形戦は、39分にタケルがゴールを決める。この先制点により、水戸が1-0で勝利を収めた。
http://www.mito-hollyhock.net/games/11528/

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