川本梅花 フットボールタクティクス

【蔵出し取材メモ】#木村祐志「スタメンとサブ、両方の気持ちを分かっているつもり」【インタビュー】J2第33節 #横浜FC 戦後のコメントより

木村祐志「スタメンとサブ、両方の気持ちを分かっているつもり」

スタジアムに取材で訪れた記者は試合終了後、監督や選手たちから話を聞くことになる。その内容は主に、先ほどまで行われた試合に関する説明や分析、感想、あるいは次の試合に向けた意気込みとなる。こうしたコメントの多くは、いわゆる“賞味期限”が短い。タグマ!の分析によれば、試合終了から48時間が目安となるようだ。

しかし「川本梅花フットボールタクティクス」では試合後に十分な時間が取れず、コメントを公開できないまま、48時間を経過することがしばしばある。旬を逃したコメントを掲載することに抵抗があるため、何らかのタイミングで紹介できるように準備をするのだが、多くの場合は空振りとなる。

そうすると、せっかく監督や選手たちから聞いた言葉がふいとなるため、方向を展開。旬を逃したと自覚しつつも掲載することにした。ここに掲載する記事は“直近のコメント”ではないことをご承知いただきたい。

取材メモ:木村祐志コメント

木村祐志選手については、明治安田生命J2リーグ第33節・横浜FC戦の後に行われた、J2第35節・大分トリニータ戦後のコメントを掲載している。

【インタビュー】#木村祐志「サポーターの気持ちに答えたかった」【無料記事】J2第35節 #大分トリニータ 戦後のコメント

10月5日に31歳の誕生日を迎えた木村選手は、今季より水戸ホーリーホックでプレーしている。

http://www.mito-hollyhock.net/news/7848/

2006年に川崎フロンターレに加入。その後、ギラヴァンツ北九州、大分トリニータ、徳島ヴォルティスに所属する。昨季途中にロアッソ熊本へ期限付き移籍したが、昨季はリーグ戦合計10試合の出場にとどまった。しかし今季はJ2第35節を終えた時点で、32試合に出場して4得点を記録している。

https://data.j-league.or.jp/SFIX04/?player_id=8213

2018年9月16日、J2第33節・横浜FC戦[2〇1]

http://www.mito-hollyhock.net/games/11051/

――横浜FC戦について聞きたいんだけど。あの試合を木村くんはどう捉えているの?

木村 前半に先制して1点返されましたね。その後に自分たちの流れの中でサッカーができていたと思います。得点も取れたので、そういった意味では満足できる試合でした。でも欲を言えば、決定機の場面を決めていれば、もっと楽に試合を進められましたね。

――横浜FCのシュートがポストやバーに当たって、ボールが跳ね返ってシュートが入らなかった場面があったよね。

木村 それはもう、お互いさまじゃないですか。

――左サイドでのプレーだけど、ジエゴとのコンビネーションはうまく行っていたね。

木村 彼が上がりたい時は、自分がスペースに(ピッチの中に)入って上がらせてあげたいと思っています。前半は、それがうまくできましたね。後半は、もう少し連係をうまく使いたかったです。まあ、後半になって相手に押し込まれる場面が多かったので、そこは改善しなといけない点です。ゲーム的には、うちの勝ちゲームです。

――前節のFC町田ゼルビア戦[0△0]とは対照的な試合だったように思った。横浜FCは、水戸のディフェンス陣が後ろでボールを4、5回してプレスをかわすと追いかけてこない。でも、町田は、何度外そうとしてもしつこく追いかけてきたよね。

木村 そこが町田が上位にいる理由だと思います。横浜FCのFW3枚は簡単にはがせたんで、実質、7対10のような状況になれました。彼らFWは、そこから下がって守備をするわけでもない。そうすると、向こうの中盤3枚を引き出すことができます。そこでスペースが空いてくるんです。うちの2得点とも同じような形だったと思います。まあそれが、向こうの守備の連係ミスなのかも分からないですが。

――ともかく、横浜FC戦は、みんなが落ち着いてボールを回せていたね。いい時の水戸のサッカーができていたと思う。

木村 そうですね。横浜FC戦に出ていたメンツは、みんな一緒に長いことやっているメンツなんですよね。だから誰がどこにボールを出すのかを理解しています。そうした意味で、敵の守備の守り方をしっかり見て、中央でもサイドでも数的優位を作れればボールは回せます。それがやれれば、いいサッカーができていると思います。

――昨季は試合に出ていないよね。水戸では、今季ほぼフル出場に近い状態。ケガとか疲れとかはどうなの?

木村 今季は連戦の時、ターンオーバーをしてもらっています。監督も気を使ってくれてケガをしないようという感じでやらせてもらっているので、そういう意味は、今季無理な連戦をやっていないです。体の面は全く心配ないです。

――今季はスタメンで試合に出られている。昨季は試合に出られなかった。気持ちの上で変化はあるの?

木村 いままででも出られない時があったので、別に気にはならないんです。11人しか出られないですけど、その中でスタメンとサブの両方の気持ちは分かっているつもりです。試合に出ている選手をサブの選手はいつも見ている。だから、スタメンの選手はサブの選手の思いも担うことになります。

――木村くんは、年齢的に、若手の手本にもならないといけない。そういう年齢の選手だと思う。

木村 自分の練習の態度を見ていれば伝わる部分があると思います。

川本梅花

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ