川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】#長谷部茂利 監督「今日のゲームで全てが終わるわけではない」【無料記事】J2第35節 #大分トリニータ 戦後の監督会見

明治安田生命J2リーグ第35節が9月26日に行われ、水戸ホーリーホックはケーズデンキスタジアム水戸で大分トリニータと対戦。16時キックオフの試合は、1-2で水戸の黒星となった。今季から水戸を指揮する長谷部茂利監督の会見を伝える。

監督会見は、アウェイチームの監督から最初にスタートする。次に、ホームチームの監督が会見を行う。会見の手順として、まず監督が試合の総括を述べる。それを受けて、記者からの質問が与えられる。1人の記者が、1、2つの質問をして、次の記者にバトンタッチされる。時間にして平均5分の会見。長くて10分くらいのケースがある。

今回は、質問者も合わせて公表することにした。番記者の質問や地元の新聞記者の質問など、さまざまなポジションの者が質問をしていく。この会見をもとに、別のコラムで記者の質問と監督の返答についての解釈をしてみたい。

http://www.mito-hollyhock.net/games/11224/

長谷部茂利監督の会見

長谷部監督 全体的な話ですが、前半はあまりうまく行きませんでした。後半は、自分たちの力をある程度出せてはいました。そんな試合だったと思います。

佐藤拓也記者(サッカー専門新聞「ELGOLAZO」水戸番記者)前半うまく行かなかったが、後半に力を出せたと仰いました。その理由は、どういったところにありますか。

長谷部監督 大切なところで、前からの攻撃について「ハーフウェーラインよりも敵陣内でプレーをしよう」と送り出しました。そこの戦術の徹底が強く打ち出せませんでした。(大分トリニータは)ボールと人が動いて相手を外して、ショートパスとミドルパスとで、うまくゴール前まで持ってくるチームだ、と皆さんご存じのことだと思います。それをさせないために、相手のいいところを消すというところでは、一番前からですね、相手のペナルティエリアのところからプレッシャーを掛けて、そのスタートを切らせない、というところを選手にやってもらおう、ということでした。

1つ外されてしまうと、どんどん外されてしまう。後半も何度かありましたが、シュートまで打たれてしまう。そこまで入られてしまうことが何度かありました。そこを防ぐためにハーフウェーラインあたりでセットした形を、1つの選択肢として持たせたのです。逆に、先ほど言いましたが、強く打ち出せなかったというのは、(選択肢として)選ぶということで出したので、「常に前から積極的に守備をしよう」というのを全面的に出せなかったんです。

佐藤拓也記者 前から行こうというのは、相手のボランチが下がって「4-5-1」になって、なかなかプレスがハマっていなかったのかと。そういう形にやられたのか、あるいは、相手のボール回しにやられたのか。

長谷部監督 いや、相手の形、ポジショニングどうこうというよりは、どのラインから自分たちが積極的に行くのか。それとも、高い位置でボールを奪って得点につなげるということを、やっていました。それを出せなかった。相手が4枚でビルドアップであろうが、3枚でビルドアップであろうが、ボールホルダーに対して限定を掛けてサイドに追い込んで次の出しどころでボールを奪ってという形を作りたかったです。前半は、あまりできなかった。後半は、できたと思います。ポジショニングの問題、システムの問題だけじゃないと思っています。

佐藤拓也記者 後半、サイドというよりも中で勝負をしていたように見えたのですが。

長谷部監督 まあ、前半もボールを持てる時間があって、幅を使って真ん中でショートパスを使って、シュートまではなかなか行かなかったですが、そういうのを狙ってはいました。それは、今日だけじゃなくて、いい距離感でのコンビネーションで崩そうというのは、やっていることなので。前半よりも後半の方が多かった、と私も思います。前半からそれは狙っていましたけれども。

茨城新聞記者 J1ライセンス交付後の初めての試合ということで、選手たちや監督さん自身のお気持ち、昇格に向けてのお気持ちが強くなったように感じましたか?

長谷部監督 感じました。私自身も、あるサポーターの方からそういうコメントをいただきました。道は開けている、道というか扉は開いている。そこに向かってクリアしていこう。成績を出していこう、ということですけれども。

茨城新聞記者 そうした中でどうしても勝ちたかった試合だったと思います。これからの残り試合に向けてのプランはどうでしょうか?

長谷部監督 勝ち点を積み上げるということで、残り7節、勝ち点を積み上げるしかありません。勝つことが望まれることです。まあ、選手には言ったのですが「今日のゲームで全てが終わるわけではない」。前を向いて気持ちを切り替えていきたいです。

川本梅花(フリーランス)前半ずいぶん慎重だなと思ったのですが、その中で、ボールが回っていた場面が何度かありました。それは、リズムを作るためにボールを回そうとしたのか、それとも、出しどころがなくてボールを回されていたのか。どちらなんでしょうか?

長谷部監督 まあ、多少慎重になっていました。ボールを(相手ディフェンスの)背後に出す。我々の得点につながるところにボールを出すために、人が入って行けなかったのは事実です。「やろう」と選手には進めていました。やろうとしていましたが、前半は攻守において慎重だったのかな、と思います。

川本梅花 次節の話ですが、大宮アルディージャ戦は、小島幹敏と黒川淳史が出られません。それに対する対策は、考えていますか?

長谷部監督 もちろん、レンタルで来ていただいている、出していただいているクラブの選手は、出られないというのは最初に決まっていることなので、その辺ももちろん考えて、(普段から)チームを作っているつもりです。

川本梅花

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