川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】 #秋吉泰佑 「いつも通り、チームのためにプレーをしただけです」 【無料記事】 #ラインメール青森 戦後のコメント #全緑 #jfl

「いつも通り、チームのためにプレーをしただけです」

5月6日の13時からヴァンラーレ八戸は、ライバルチームのラインメール青森との一戦に臨んだ。第20回日本フットボールリーグ ファーストステージ 第9節として八戸のホームであるダイハツスタジアムで開催される。主催者側は青森なのだが、諸事情で八戸のホームスタジアムを試合会場に選んだようだ。

観客数は1337人とJFLの試合では、特に青森主催の試合では、たくさんの観衆の下での戦いになった。

試合後に、秋吉泰佑選手に戦いの感想を聞いた。

試合結果と得点者

ラインメール青森(0-2)ヴァンラーレ八戸

66分 穂積 諒

68分 金 弘淵

得点シーンは、以下の「JFLチャンネル」で確認できます。

https://freshlive.tv/jfl_channel/209554

——まず、聞きたいことは、試合前にどんな気持ちでいたのかだよね。

秋吉 ラインメールとの試合の前は、古巣との戦いと言うこともあったし、ヴァンラーレとしては負けられない戦いだったんですが、特別な緊張はなくて、逆に楽しみでした。いろんな意味で楽しみにしていました。昨年とは違うサッカーをしているラインメールはどうなんだろうかとか、オク(奥山泰裕)さんや(小幡)純平さんと試合をすることとか、ホント、いろんな意味で楽しみでした。

——実際にラインメールと戦ってみて対戦相手としてはどうだった?

秋吉 去年と比べると勝負強さが感じられなかったですね。やっているサッカー自体も変わっていますから。例えば、遅延することでゲームをコントロールしようとしてましたから。選手同士の連係が噛み合わない時に、自分たちでリズムを悪くしていましたね。自分たちでマイナスになるようなサッカーを作っていく、という印象でした。

サッカーで言えば、明らかにラインメールの方が疲れないサッカーですよ。ボールを回してパス交換をしながら攻めていくサッカーですから。うちはアタッカー式のサッカーですからね。単純に考えて、走りを要求される分、こっちの方が身体的に疲れると思うんです。でも、後半になってもうちの方がやれていました。後半は相手の動きがガクって落ちたんですよ。

——では、試合が終わった後はどんな気持ちになったの?

秋吉 僕としては、チームとしてもですが、3連戦で身体的に精神的にもピークにあったんです。そんな中で、試合に勝てたことは大きなことです。ただし、2-0の試合だったんですが、本当なら3-0や4-0になれる可能性のあった試合だったんです。ですから、僕らの中では、試合には勝ったんですが課題も見えた試合だった、という印象です。もっともっとやらないといけないと再確認できた試合でしたね。

それは、数字でも表れているんです。シュート数に出ていますよね。向こうはシュート3本に対して、こっちは15本打っているんです。そうしたことを見ても、僕らはまだまだやらないとならないことがたくさんある、と実感しました。

——「もっとやらないと」とはどこを指して?

 秋吉 これからもっときつい戦いが出てくると思うんです。FC今治、HondaFC、FC大阪と試合をやる時に、今回の試合のように2-0で終わるのか、それとも3-0、4-0で終わるのかでは大きな違いがあるんです。決められるところできちんと決められるようにならないと。

それから、相手に一歩詰められるのに詰め切れない。一歩の寄せができるのとできないのでは、ゲームの勝敗に大きく関わってきます。

 ——クズ(葛野昌宏)さんは、試合前に何か話していた?

 秋吉 「ラインメールとの試合はJFLの中の一節だけれども、ヴァンラーレとしては特別な試合になる。負けてはダメだ! 今までのヴァンラーレの歴史を変えないといけない」と話していました。ラインメールにはJFLで4連敗しているんですよね。まあ、クズさん的には4連勝何ですけどね(笑)。

 ——確かにね。ラインメールの監督としてヴァンラーレに4連勝したんだからね。試合の後ではどうだった?

 秋吉 「勝てたことは大きい」とだけ言ってました。

——秋吉くん的には、ポイントとなったところはどこなの?

 秋吉 後半に入ってギアを上げられたことじゃないですかね。前半も上げてなかったことはないんですが、後半入ってギアを上げて、その結果得点が取れたところです。

 ーー秋吉くん自身のプレーはどうだった。

秋吉 いつも通り、チームのためにプレーをしただけです。

 ——HondaFC(4月15日 第6節 1●2)とMIOびわこ滋賀(4月29日 第7節 2●1)で2連敗したので、どうなるんだろうかと心配したんだよね。

秋吉 2連敗したんですが、悲観するような内容ではなかったので、やることは変えずに一人ひとりがきちんとやり切ることが大切なことだと思っています。先ほども話しましたが、相手に詰められるところはもっと詰めないといけないんです。

——秋吉くん自身は連敗中はどうだったの?

 秋吉 梅花さんは知っていると思うんですが、僕の性格上、周りの選手には常にポジティブな声掛けを心がけました。「俺らはやれるから大丈夫だ!」と声に出して言っていました。

川本梅花

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