川本梅花 フットボールタクティクス

【無料記事】取材は「青森県中央学院大学グラウンド」より

取材は「青森県中央学院大学グラウンド」より

秋の気配がしていた。

昼と夜の気温差や樹木の葉の彩りが、秋の訪れを感じさせる。

10月末の午前中、私は、青森県青森市にある中央学院大学のグラウンドにいた。私の目的は、JFLに加入するラインメール青森FC(以下ラインメール)の練習を見るためである。その日は、選手のコンディションに配慮して、いつもより軽めのトレーニングに終始したという。ある選手は「びっくりしました。今日みたいな軽めのトレーニングはあまりないんです」と教えてくれた。

11月5日、ラインメールは、セカンドステージで首位のHonda FCと対戦する。1位を走るHonda FCは、勝ち点30を重ねる。2位につけるラインメールは、勝点28で首位を追いかける。もしも、ラインメールがこの試合で勝利すれば、順位が逆転するのである。JFLに昇格して2年目のラインメールが、古豪のクラブを抜き去るという奇跡を起こすかもしれない。

ラインメールの強さは、もちろん、選手やスタッフによって作られたチームワークによるところが大きい。その中で、あえて名前を挙げれば、葛野昌宏監督の指導力と、その監督の意図を理解して、トレーニングを始め試合中であっても、素早く修正する力をもつ3人の中心選手である。

その3人とは、DFの河端和哉選手とMFの村瀬勇太選手、そしてウィングバックの奥山泰裕選手である。彼ら3人が、試合中に起こる不可抗力の出来事を解決していくのである。彼ら以外の選手に話を聞くと、この3人の影響力が大きく、チームが苦境の時にこそ団結力をもたらす特効薬の役割をするという。

川本梅花

5日に行われた試合は0-1でラインメール青森FCが敗れました。この結果、Honda FCが連覇を達成。ラインメールは次節、ヴェルスパ大分に勝利を収めれば、準優勝となります。

http://www.jfl.or.jp/jfl-pc/view/s.php?a=1146&f=2017A0032914_spc.html

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