川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】JFL 1st第6節・東京武蔵野シティFC戦 試合後の談話:葛野昌宏監督【無料記事】

JFL 1st第6節・東京武蔵野シティFC戦 試合後の談話:葛野昌宏監督

第19回日本フットボールリーグ ファーストステージ第6節
東京武蔵野シティFC対ラインメール青森FC
2017年4月29日(土)13:00キックオフ
http://www.jfl.or.jp/jfl-pc/pdf/2017A001/2017A0010615.pdf

試合後の談話:葛野昌宏監督

――前半は何度もチャンスがありましたね。

葛野 前半は、相手が縦に速い攻撃をしてくると予想していたんだよね。うちのボールを奪ってからロングボール。DFからFWへ一発のロングボール。「そういうやり方をする」とスカウティングの方からあったので、試合開始すぐはある程度押し込まれるのかな、という考えはあったんです。前半は、そこの部分をしっかりディフェンスできたのでよかった。ただ、ああいう形で決定的なチャンスを3本か(4本)作った。あそこで決めないといけないですよね。

前半は、うちの方がシュート数でも上回っていた。でも、うちのDFがもたついたところがあって、そこから流れを持っていかれそうになったけどね。ロングボールに関しては、フリーで蹴られると質の高いボールを蹴ってくるので、フリーで持たれないようにボールにプレッシャーをかければ、相手も焦ってミスして蹴ってくれる。そこはうまくやれて、われわれがマイボールにする時間ができた。んーん、でもね、決める時は決めないと。

0-0というところは……まあ、「3点取れていた部分は忘れて後半勝負しよう」とハーフタイムで話したんです。ちょっとね、われわれが本来であれば、後半から強さを出して、走力の部分なりでね。相手を追い越すこともできなかったよね。見ていてすごく淡泊で、後半は立ち上がりから問題があった。DFの修正はできていた。相手FWに対する対応は悪くない。なんせ、攻撃陣が相手を裏返すことができなかった。パスにしても、中途半端だったから。

――なんとなく、FWにボールを入れていった、という感じですよね。

葛野 そうだね。なんか、だらだらという感じの試合運びで、「このまま失点するのを待っているのかよ」というような感じさえ受けた。そんな状態を活性化させたかったので、(71分に)小栗(和也)を入れた。(交代した)秋吉(泰佑)が悪かったわけでなくてね。個人のドリブルで仕掛けるとか。深い位置に持っていくとか。(風があったので)ロングボールは蹴れないからね。それをやっても、効果的な形にはならなかった。

結局はね、うちのワイドが低いからなんだよ。低いんですよ。ワイドが高い位置にいないと話にならない。高いところに侵入してクロスの状況を作らないといけない。やっぱりうちは、飛行機でいうと、エンジンは付いているけど、翼がないのに飛べと言われているようなもので、攻撃にならないんですよ。うちのワイドが高い位置を取れないから、逆に、相手のサイドバックが高い位置を取れるようになっている。ワイドが上がれないような状態になっているから、どんどんどんどん押し込まれる。本来ならば、うちがやらないとならないことを相手にやられている。まあ、後半に風下に立ったというのを考慮しても、そこはね、もうちょっと、なんとかなったんじゃないのかな、と。まだまだだね。

――攻撃に関しては、後半が全く良いところがなかったですね。

葛野 なかったですね。ドリブルで侵入するところもない。めりはりがないというかね。ただ単にボールをつないでいる。ボールをつなぐのはいいよ。でも、「その横パスは何のための横パスなのか」というところを考えていない。「ここだぞ!」というところのパワーが足りないというか……。そこは日頃からトレーニングでやっているところなんだけどね。

――メンバーをある程度固定しています。今後、カンフル剤として何らかの奥の手があるんですか?

葛野 今3連勝で来ていたから特にメンバーをいじらなかった。攻撃という部分は、前回の奈良クラブとの対戦[2〇1]で、今年やろうとしている攻撃、コンビネーションからの得点ができた。今までにない攻撃の仕方で得点ができたので、前においては、ほかにも駒はあるんだけど、そこは同じ選手を使った。結果もでてたしね。

――こういう試合もある、ということですかね。

葛野 最終ラインは、守備陣はよくやったと思います。アウェイで勝点1というのは結果からすれば悪くないと思う。ただ、内容というところは、なんとかしないといけないし、そうしないと上位には上がっていけない。結果だけで言えば「よし」なんだけど、内容を見れば、「まだまだ」だよね、と。

川本梅花

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ