川本梅花 フットボールタクティクス

【会員限定】みんな見に行こうよ!「ヨコハマ・フットボール映画祭 2017」

みんな見に行こうよ!「ヨコハマ・フットボール映画祭 2017」

【時間の暴走】第3話:みんな見に行こうよ!「ヨコハマ・フットボール映画祭 2017」

今年も「ヨコハマ・フットボール映画祭」が、Brillia SHORT SHORTS THEATER(ブリリア ショートショート シアター)にて開催されます。2017年2月11日(土・祝)に初日を迎え、14日(火)を除いて17日(金)まで上映があります。

文頭の「今年も」という言葉には、重い意味が込められています。正直に言えば、この映画祭はいつまで続けられるのだろうかと思っていたのです。「ヨコハマ・フットボール映画祭」は、多くのボランティア(そう表現することが正しいか分かりませんが)の手によって運営されています。運営の方々には失礼ですが、愛情を込めて言えば、「狂信的なサッカー愛の持ち主」や「熱狂的な映画好きな人」の集まりによって創設され、運営されている映画祭です。

「ヨコハマ・フットボール映画祭」の「狂信的なサッカー愛の持ち主」や「熱狂的な映画好きな人」の代表的な存在が福島成人(@narito)です。彼と初めて会ったのは、2010年の年末でした。あれは確か東邦出版編集長の中林良輔(@footballjunky10)が主催した忘年会での席です。それから何度かお会いする機会があって、映画祭の話をうかがってきました。温厚な人柄だけど、芯が強く頑固な人。これが彼に対する印象でした。その彼が中心となり「継続されてきた」のが「ヨコハマ・フットボール映画祭」です。

「継続されてきた」という言葉にも、重い意味があります。実際に、映画際自体、そんなに儲けにならない。それでも、多くの協力者によって、継続されてきたという事実が大切だからです。資本主義社会の中で生きている僕たちは、誰かが何かのイベントをやるのは、当然、営利を目的としているからだろう、と単純に考えてしまう。しかし、そうではない人が、この世の中にもいるのです。自分が愛情を注いでいるものに対して、本当に「狂信的」で「熱狂的」になれるものには、営利という行為は超えられてしまう。そうした行いを「アマチュア的」と捉えるのか、「狂信的」で「熱狂的」と理解するのかは個人の判断で、この場合、そこに重要性はない。

重要なのは「継続されている」ことです。「継続」しなければ、何の発展性も進展性も生まれない。「今年」も「映画祭」が「継続」されたことに意味があって、それがどれだけの花を咲かせるのかは、どれだけ継続されたのかに掛かっている。だからこそ、「みんな、見に行こうよ!」と誘惑したくなるのです。

「世界にはこんなサッカーの映画があるんだよ」「日本でも面白いサッカーの映画が作られているんだよ」。そうした情報を得られ、映像を通して実感できるのが「ヨコハマ・フットボール映画際」です。以下が、今回の映画祭のラインナップとタイムスケジュールとなります。

2月11日(土・祝)
13:30~ MARCH
14:50~ ペレ・伝説の誕生
17:20~ Who I AM リカルディーニョ
18:45~ 勇者たちの戦い

2月12日(日)
11:00~ キーンとヴィエイラ:最高のライバル
12:40~ TRAINER!
15:20~ スナカリ
16:55~ U-31
19:05~ BARCA DREAMS ~FCバルセロナの真実

2月13日(月)
18:10~ スナカリ

2月15日(水)
18:10~ 勇者たちの戦い
19:40~ キーンとヴィエイラ:最高のライバル アーセナルファン限定上映

2月16日(木)
18:00~ BARCA DREAMS ~FCバルセロナの真実
20:25~ キーンとヴィエイラ:最高のライバル マンチェスター・ユナイテッドファン限定上映

2月17日(金)
18:10~ Who I AM リカルディーニョ
19:25~ TRAINER!

「ヨコハマ・フットボール映画祭 2017」に関する詳しい情報は、Webサイトでご確認ください。

ヨコハマ・フットボール映画祭2017 -Yokohama Football Film Festival-
http://2017.yfff.org

この映画祭で上演される映画の中から、11日に上演される「ペレ・伝説の誕生」の映画批評を書きます。この映画を選んだ理由は、本作品はDVDでも見られるので、「こういう映画も映画祭でやるんだ」という1つの指標になると考えたからです。本サイト「川本梅花 フットボールタクティクス」のロングコラム「フレームの外の景色」で公開します。

ところで、全然関係のない話になるのですが、「お前に映画の批評が書けるのか?」と思われている読者の方がいるかもしれませんが、僕は、海外サッカー誌「footballista(フットボリスタ)」で「サッカー映画コラム」を書いていたんです。それらのコラムは、アーカイブとして本サイトで公開していきます。それに、僕、大学1年生の時から博士課程の大学院生だった頃まで、レンタル店で働いていたんです。大学3年生になった僕は、そこの会社と契約社員の関係を結んで店長になって、大学の授業料と生活費をまかなっていました。当時、親と喧嘩(けんか)をして「じゃあ、自分でやるよ」と言って自活していました。

アルバイトの面接も僕がやっていて、採用の基準として、映画に関するペーパー試験も実施していました。昨年、ブレイクした芸人の永野くんが、面接に来て採用したことを思い出しました。僕の話はこれくらいにして……。

今年も「ヨコハマ・フットボール映画祭 2017」が開催されます。

みんな、見に行こうよ!

川本梅花

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